ワイモバイルを使っていて、カフェでノートパソコンを開くたびにテザリングをオンにしている人は多いはずです。
ただ、ふと不安になることがあります。
これ、本当に無料なのか。
知らないうちにオプション料金を取られていないか。
結論から書きます。
現行プランのワイモバイルのテザリングは、申し込み不要で月額無料です。
「月額500円」という情報が出てくるのは、2014年に受付を終えた旧プラン向けのオプションの話です。
ただし、公式の注意事項には、テザリングの解説記事がほとんど触れていない警告が1つ書かれています。
テザリングでつないだ相手の端末から、あなたのMy Y!mobileに自動でログインできてしまう場合があるという内容です。
この記事では、ワイモバイルのテザリングが無料で使える条件、対象になるプランと対象外の機種、何ギガまで使えてどこから遅くなるのか、そして自動認証の警告とその止め方を、ワイモバイル公式ページだけを根拠にまとめます。
読み終えるころには、自分のプランで制限がかかる速度が分かり、人にテザリングを貸す前に何を切っておくべきかを判断できる状態になります。
情報は2026年10月14日時点の公式ページにもとづいています。
ワイモバイルのテザリングの結論:無料だが「Sプラン」と「貸し出し」に注意
先に全体像を置きます。
ワイモバイルのテザリングは、オプション加入も申請もいりません。
月額料も無料です。
気をつける場所は料金ではなく、次の2つに寄っています。
ひとつは、容量を使い切ったあとの速度がプランで3段階に割れること。
もうひとつは、テザリングを人に貸したときに契約情報まで触られる可能性があることです。
テザリング機能
共通
シンプル3 S
制限後がいちばん遅い
シンプル3 M/L
制限後も1Mbps
※金額はすべて税込です。割引後の金額は「おうち割 光セット(A)適用・PayPayカードゴールド支払い」時の翌月からの料金で、適用には別途条件があります。2026年10月14日時点でワイモバイル公式に掲載されている内容にもとづきます。最新の条件は公式でご確認ください。
ワイモバイルのテザリングが無料で使える範囲
まず、無料の根拠を公式で確認します。
申込は不要・月額料は無料と公式が表で明記している
ワイモバイル公式のテザリングページに、条件がそのまま表で置かれています。
ワイモバイル公式のテザリングページ。申込は不要、月額料は無料と表に記載されている
申込 不要
月額料 無料
迷う余地のない書き方です。
スマホ側で設定をオンにすれば、その日から使えます。
ショップに行く必要も、My Y!mobileで何かを申し込む必要もありません。
公式はテザリングを「スマートフォン・タブレットをモバイルWi-Fiルーターとして利用できるようになるオプションサービス」と説明しています。
「オプションサービス」という言葉が入っているせいで有料に見えますが、申込欄が「不要」、月額料欄が「無料」なので、費用は発生しません。
なお、接続方式がWi-Fi・Bluetooth・USBのどれに対応しているのかは、このテザリングページには一覧がありません。
公式の説明は「Wi-Fiに対応したゲーム機やパソコンを自宅や外出先でインターネットに接続できる」という書き方にとどまっています。
ahamoやUQ mobileは接続方式を明記しているので、ここは各社で情報の出し方が違う部分です。
同時に接続できる台数の上限も、公式のテザリングページには記載がありませんでした。
対象プランは広いが、機種側で対象外になることがある
無料で使えるプランの範囲も公式に列挙されています。
ワイモバイル公式のテザリング対象料金プラン。シンプル3 S/M/Lなどが並び、Simply・AQUOSケータイ・DIGNOケータイは対象外と注記されている
シンプル3 S/M/L、シンプル2 S/M/L、シンプルS/M/L、スマホベーシックプラン/スマホプラン、データベーシックプラン/データプラン、シェアプラン、ケータイベーシックプランSS/ケータイプランSS
現行のシンプル3だけでなく、ひとつ前のシンプル2も、その前のシンプルも入っています。
プランを変えずに長く使っている人でも、テザリングは無料のまま使えると読めます。
見落としやすいのは、プランではなく機種のほうで弾かれる場合があることです。
※Simply、AQUOS ケータイ、DIGNO ケータイは対象外となります。
この3機種はいわゆるケータイ型の端末です。
プランが対象でも、端末がこれなら使えません。
もうひとつ、公式が注意事項で触れているのが持ち込み端末の扱いです。
SIMフリー版端末でワイモバイルのSIMを使用する場合、動作は保証できません。
「使えない」ではなく「動作は保証できません」という書き方です。
つまり、つながる場合もあるが、つながらなくても公式には頼れないということになります。
自分で買ったSIMフリーのスマホにワイモバイルのSIMを挿して、外での作業回線にしようと考えているなら、ここは事前に把握しておきたいところです。
ワイモバイルのテザリングは何ギガまで使えるのか
テザリングが無料でも、使えるデータ量は契約したプランの容量そのものです。
テザリング専用の枠が別にもらえるわけではありません。
シンプル3は5GB・30GB・35GBの3段階
現行のシンプル3の容量と料金は公式の料金ページに出ています。
ワイモバイル公式の料金ページ。シンプル3 Sが5GB、Mが30GB、Lが35GBで、基本料金は税込3,278円・4,378円・5,478円と表示されている
公式の表示をそのまま並べます。
- シンプル3 S:5GB/基本料金 税抜2,980円(税込3,278円)
- シンプル3 M:30GB/基本料金 税抜3,980円(税込4,378円)
- シンプル3 L:35GB/基本料金 税抜4,980円(税込5,478円)
公式が大きく出している「780円」「1,780円」といった金額は割引後の価格です。
これは「おうち割 光セット(A)適用・PayPayカードゴールド支払いで」「翌月から」という条件つきの金額で、税込ではそれぞれ858円・1,958円・3,058円と併記されています。
ワイモバイルの光回線を契約していて、かつPayPayカードゴールドで払っている人の金額なので、誰でもこの額になるわけではありません。
外での作業にテザリングを使うなら、見るべきなのはSとMの容量差です。
5GBと30GBでは、ノートパソコンをつないだときの持ち方がまったく変わります。
速度制限はプランで3段階に分かれる
容量を使い切ったあとの速度は、プランによって3つに割れます。
ここは公式の注意事項に数字が並んでいます。
ワイモバイル公式テザリングの注意事項。シンプル3 Sは最大300kbps、シンプル3 M/Lは最大1Mbps、その他のプランは最大128kbpsと記載されている
毎月のご利用のデータ量が、ご契約の料金プランごとに設定された値を超えた場合、請求月末まで通信速度を低速化( シンプル3 S・シンプル2 S・シンプルS・スマホベーシックプランSは送受信時最大300kbps、シンプル3 M/L・シンプル2 M/L・シンプルM/L・スマホベーシックプランM/Rは最大1Mbps、その他の料金プランは最大128kbps)いたします。
整理するとこうなります。
- S系(シンプル3 S・シンプル2 S・シンプルS・スマホベーシックプランS):最大300kbps
- M/L系(シンプル3 M/L・シンプル2 M/L・シンプルM/L・スマホベーシックプランM/R):最大1Mbps
- その他の料金プラン:最大128kbps
同じワイモバイルでも、Sを選んでいる人は制限後の速度がM/L勢の3分の1以下になります。
しかも低速化は「請求月末まで」続きます。
月の前半で5GBを使い切ると、残りの半月を300kbpsで過ごすことになります。
💬 正直に言うと、300kbpsでノートパソコンの作業を続けるのはかなり厳しいです。テキスト中心のメールやチャットなら粘れますが、クラウド上のファイルを開いたり、オンライン会議をつないだりする使い方だと実用になりません。シンプル3 Sでテザリングを常用する前提なら、容量の設計を先に考えておいたほうが安全です。
容量を足す手段としては、ワイモバイルにはデータ増量オプションとデータくりこしがあります。
ただし、どちらも契約プランの容量を動かす仕組みで、テザリングだけを別枠にするものではありません。
ワイモバイルのテザリングで見落とされがちな自動認証の警告
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。
テザリングの解説記事は「無料かどうか」で終わるものが多いのですが、公式の注意事項にはもう一段深い話が書かれています。
貸した相手の端末からMy Y!mobileに入れてしまう場合がある
公式の文面をそのまま引用します。
ワイモバイル公式テザリングの注意事項のうち自動認証に関する記載。外部接続機器からMy Y!mobileに自動認証でログインすると契約情報の閲覧や契約変更ができる場合があると書かれている
テザリングを利用する際は、親機をご契約のお客さま自身がご利用中の外部接続機器をご使用ください。外部接続機器からテザリングを利用してMy Y!mobileに自動認証によりログインした場合、親機で利用したサービスや機種に関する契約情報を閲覧・利用したり、契約変更等の各種手続きを行うことができる場合がありますのでご注意ください。この場合、外部接続機器から行われたお手続きは、全て親機の回線契約者が行ったものとみなされます。
読み飛ばしやすい文ですが、中身はかなり重い内容です。
ワイモバイルの回線から接続した端末は、My Y!mobileに自動でログインできる仕組みになっています。
パスワードを入れなくても入れてしまう、ということです。
そしてテザリングでつないだ相手の端末も、この「ワイモバイルの回線から接続した端末」に含まれます。
つまり、カフェで同僚や友人にテザリングを貸すと、相手のパソコンやスマホから、あなたの契約情報が見えてしまう場合があります。
公式は「契約変更等の各種手続きを行うことができる場合があります」とまで書いています。
さらに決定的なのが最後の一文です。
外部接続機器から行われた手続きは、すべて親機の回線契約者が行ったものとみなされます。
相手が意図せず何かを変更しても、記録上はあなたが手続きしたことになります。
公式が「親機をご契約のお客さま自身がご利用中の外部接続機器をご使用ください」と前置きしているのは、このためです。
自動認証は公式の手順で止められる
この挙動は設定で止められます。
止め方も公式が同じ注意事項の中に書いています。
※自動認証を利用しない設定に変更する場合は、My Y!mobileにログインし、「アカウント管理」→「かんたんログインの設定 ※My SoftBankへ」からお手続きいただけます。
経路をたどると次のようになります。
- My Y!mobileにログインする
- 「アカウント管理」を開く
- 「かんたんログインの設定」に進む(My SoftBankの画面へ移ります)
- 自動認証を利用しない設定に変更する
人にテザリングを貸す機会がある人は、貸す前にここを切っておくのが安全です。
自分ひとりでノートパソコンをつなぐだけなら、実害が出る場面は多くありません。
それでも、共用のパソコンや会社の貸与端末をつなぐなら、同じ話になります。
💬 正直に言うと、この注意事項に気づいている人はほとんどいないはずです。私も各社のテザリングページを横に並べて読むまで見落としていました。auやドコモのテザリング案内には同じ文言が見当たらず、ワイモバイル(とソフトバンク系)に固有の注意点として書かれています。無料で使えることより、こちらのほうが実害に近い情報です。
ワイモバイルのテザリングが「月額500円」と言われる理由
検索すると「ワイモバイルのテザリングは500円」という情報が出てくることがあります。
これは完全な誤りではありませんが、現行プランの話ではありません。
旧プラン向けのテザリングオプションは2014年に受付を終えている
ワイモバイル公式には、旧料金プラン向けのテザリングオプションのページが今も残っています。
ワイモバイル旧料金プラン向けのテザリングオプションのページ。月額料金500円と記載され、ウィルコムプランLite・ウィルコムプランD+が対象として並んでいる
このページの月額料金は500円です。
対象として並んでいるのは、ウィルコムプランLiteとウィルコムプランD+です。
どちらも現在は新規に契約できません。
公式は受付の終了時期も明記しています。
当料金プランは、2014年7月31日をもって、店頭での受付(新規契約・機種変更)を終了いたしました
2014年の話なので、これから契約する人には関係のない情報です。
現行のテザリングページ側にも「※旧料金プランをご契約の場合はこちらをご覧ください」というリンクが置かれていて、無料のページと有料のページが明確に切り分けられています。
まとめると、こうなります。
- シンプル3・シンプル2・シンプルなど現行プラン:テザリングは無料・申込不要
- ウィルコムプランLite/ウィルコムプランD+など旧プラン:テザリングオプション月額500円
いま使っているプラン名をMy Y!mobileで確認すれば、どちらに当たるかはすぐ分かります。
ワイモバイルのテザリングを外での作業回線にしていいのか
ここまでが公式情報です。
最後に、カフェや出先で毎日作業する人の視点で考えます。
週に数回なら十分、毎日なら容量が先に尽きる
ワイモバイルのテザリングは、無料で、申し込みもいらず、現行プランならほぼ全員が使えます。
週に2〜3回、カフェで1〜2時間ノートパソコンを開く程度なら、これで足ります。
店のフリーWi-Fiを探して認証を通すより速いことも多く、使い勝手は悪くありません。
問題は頻度が上がったときです。
シンプル3 Sの5GBは、ノートパソコンを常時つなぐ使い方だと早い段階で見えてきます。
使い切れば月末まで300kbpsです。
シンプル3 Mの30GBなら余裕は出ますが、今度は月額4,378円(割引前)を払いながら、スマホとパソコンで1つの容量を分け合うことになります。
テザリング中はスマホのバッテリーも削れます。
外で長時間作業する日は、スマホが昼過ぎに力尽きるという別の問題が出てきます。
毎日の外作業なら回線を分けたほうが結果的に安い
毎日のように外で作業するなら、スマホの容量を分け合う構成そのものを見直す選択肢があります。
モバイル回線を1本独立させてしまえば、スマホの容量は減りません。
バッテリーも減りません。
容量を使い切ったときに仕事が止まるリスクも、スマホと切り離せます。
店のフリーWi-Fiに毎回つなぎ直す必要もなくなります。
フリーWi-Fiの安全面が気になる人にとっては、ここも地味に効いてきます。
くわしくはフリーWi-Fiの危険性と外作業で守るべきことにまとめています。
回線の選び方はポケットWiFiのおすすめと選び方で比較しています。
容量を気にせず使いたいならポケットWiFiの無制限プランも合わせてご覧ください。
まとめ:ワイモバイルのテザリングは無料、ただし貸す前に自動認証を切る
最後に要点を整理します。
- 現行プランのテザリングは申込不要・月額無料(公式の表に明記)
- 対象はシンプル3 S/M/L、シンプル2、シンプル、スマホベーシックプランなど幅広い
- Simply・AQUOS ケータイ・DIGNO ケータイは対象外。SIMフリー端末は動作保証なし
- 速度制限はプランで3段階(S系300kbps/M/L系1Mbps/その他128kbps)で、請求月末まで続く
- テザリングでつないだ外部機器からMy Y!mobileに自動ログインできる場合があり、その手続きは契約者が行ったものとみなされる
- 自動認証はMy Y!mobileの「アカウント管理」→「かんたんログインの設定」で止められる
- 「月額500円」は2014年7月31日に受付を終えた旧プラン向けオプションの話
無料で使えること自体は、ほとんどの人にとって問題ありません。
気をつけるべきなのは、容量を使い切ったあとの速度と、人に貸したときの自動認証です。
他社のテザリング事情と比べたい場合は、ahamoのテザリング、UQモバイルのテザリング、povoのテザリング、LINEMOのテザリングもあわせてご覧ください。
スマホの容量を分け合わずに外で作業したい人は、楽天モバイルのテザリングという選択肢もあります。
カフェ側のWi-Fi事情を知りたい場合はカフェのWi-Fi事情まとめ、コンビニで急ぎつなぎたい場合はコンビニWi-Fiの使い方が参考になります。
※本記事は2026年10月14日時点でワイモバイル公式サイトに掲載されている内容にもとづいています。料金・プラン・提供条件は変更される場合がありますので、申し込み前に必ず公式ページでご確認ください。






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