UQモバイルでテザリングを使おうとして、「オプション料金がかかるのでは」と手が止まった人は多いはずです。
キャリアによっては月550円のテザリングオプションが必要なので、警戒するのは当然です。
結論から書きます。
UQモバイルのテザリングは月額無料で、申し込みもいりません。
ただ、この記事で本当に伝えたいのはそこではありません。
UQモバイルには「節約モード」という、低速に切り替えるとデータ容量が減らない仕組みがありました。
テザリングでパソコンを繋ぐ人にとっては理想的な機能です。
ところが、今契約できる2つのプランは、どちらも節約モードの対象外です。
この記事では、UQモバイルのテザリングが無料で使える範囲、現行プランで何ギガまで使えるのか、節約モードがどうなったのか、そして見落とされがちな二段階の速度制限を、UQ mobile公式のページだけを根拠にまとめます。
読み終えるころには、UQモバイルのテザリングを自分の使い方で成立させられるのか、それとも回線を分けたほうがいいのかを判断できる状態になります。
情報は2026年10月5日時点の公式ページにもとづいています。
UQモバイルのテザリングの結論:無料だが「節約モードで粘る」ことはできない
先に全体像を置きます。
テザリング機能そのものは無料です。
オプション加入も不要で、端末の設定をオンにするだけで使えます。
問題はデータ容量のほうです。
現行プランは2つあり、どちらも節約モードが使えません。
さらに、容量を超えたあとの速度制限が二段階になっています。
テザリング機能
共通
コミコミプランバリュー
データ多め
トクトクプラン2
使わない月が安い
※金額は特に記載のある場合を除きすべて税込です。割引適用後の金額は自宅セット割・au PAY カードお支払い割などの条件を満たした場合のものです。2026年10月5日時点でUQ mobile公式に掲載されている内容にもとづきます。最新の条件は公式でご確認ください。
UQモバイルのテザリングが無料で使える範囲
まず、無料の根拠を公式で確認します。
提供料金は月額無料・申し込みは不要と公式に明記されている
UQ mobile公式のテザリング機能ページに、条件がそのまま書かれています。
UQ mobile公式のテザリング機能ページ。提供料金は月額無料、お申し込みは不要と記載されている
提供料金
月額料金:無料
お申し込み
不要
対応機種についても書かれています。
UQ mobile製品 およびテザリング機能がある製品
つまり、UQモバイルで買った端末でなくても、テザリング機能が付いている端末なら使えるという書き方です。
自分の機種が該当するか不安なら、公式の「動作確認端末一覧」で確認できます。
キャリアによってはテザリングが有料オプションなので、ここは素直にUQモバイルの強みです。
接続方式はWi-Fi・Bluetooth・USBの3種類から選べる
公式は接続方式ごとの向き不向きを表で出しています。
UQ mobile公式のテザリングの種類の表。Wi-Fi・Bluetooth・USBの3種類とおススメポイントが並ぶ
カフェで長時間パソコンを使うなら、注目すべきはUSBテザリングの行です。
PCからスマートフォンに給電しながらデータ通信が可能
(機種によってはUSB給電ができない場合があります)
スマホをパソコンにUSBケーブルで挿すだけで、通信と充電が同時に片づきます。
Wi-Fiテザリングはスマホのバッテリーを一気に減らすので、電源が取れない席では特に差が出ます。
バッテリーを抑えたいけれどケーブルを持ちたくない場合は、Bluetoothテザリングという手もあります。
公式も「電池持ちがよい(Wi-Fiテザリング比)」「設定が簡単(パスワード入力不要)」と書いています。
その代わり速度は落ちるので、重い作業には向きません。
なお、公式は「機種により対応できるテザリングの種類が異なります」とも注記しています。
3方式すべてが使えるとは限らない点は押さえておいてください。
UQモバイルのテザリングは何ギガまで使えるのか
ここからが本題です。
テザリングは無料でも、使えるのは契約しているデータ容量の範囲内です。
コミコミプランバリューは35GB、増量オプションで40GB
データを多めに使う人向けのプランです。
UQ mobileコミコミプランバリューの料金。35GBで割引適用時3,168円、au PAYゴールドカード未保有なら14カ月目以降3,828円
月間データ容量は35GBです。
UQコミコミおトク割(660円/月割引・加入から13カ月間)が効くと3,168円/月になります。
14カ月目以降も割引を続けるには「au PAY ゴールドカード」の会員である必要があり、そうでない場合は3,828円/月に戻ります。
au PAY ゴールドカードは年会費11,000円が別途かかるので、そこまで含めて計算してください。
さらにデータが要るなら、増量オプションⅡ(550円/月)で5GB増えて40GBになります。
このオプションは初めての加入なら7カ月間無料になるキャンペーンが出ています。
余ったデータは翌月にくりこせるので、月によってテザリングの量が変わる人には使いやすい設計です。
トクトクプラン2は30GBだが、テザリングが請求額を押し上げる
もうひとつのプランは、使わない月が安くなる段階的な設計です。
UQ mobileトクトクプラン2の料金図。5GBまで1,628円、30GBまで2,728円で、月間データ利用量にテザリングを含むと注記されている
月間データ利用量が5GB以下なら1,100円/月が割り引かれ、各種割引適用時で1,628円/月。
5GBを超えると割引が外れて2,728円/月になります。
容量の上限は30GBです。
ここでテザリングが効いてきます。
公式の注記を読んでください。
月間データ利用量(くりこしや増量オプションⅡなどのデータ容量からのご利用分、テザリング、au海外放題を含む)が5GB以下の場合が対象です。
テザリングで使った分も、5GB以下かどうかの判定に入ります。
ノートパソコンを繋ぐと5GBは簡単に超えます。
つまりトクトクプラン2では、テザリングを使った月だけ請求が1,100円上がるという現象が起きます。
💬 正直に言うと、ここはトクトクプラン2の設計として筋は通っているのですが、テザリング前提の人には噛み合いません。「普段は5GB以下で安く、たまに外で作業する」つもりでいると、たまに作業した月だけ請求が上がって驚くことになります。毎週パソコンを繋ぐ予定があるなら、最初からコミコミプランバリュー側で考えたほうが素直です。
UQモバイルのテザリングで節約モードが使えなくなっている
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。
現行の2プランはどちらも節約モードの対象外
UQモバイルには以前から「節約モード」がありました。
低速(最大300kbpsや1Mbps)に切り替えると、その間はデータ容量を消費しないという仕組みです。
テキスト中心の作業なら低速でも足りるので、テザリングと組み合わせて容量を温存する使い方が知られていました。
ところが、現行プランの注意事項にはこう書かれています。
UQ mobile公式のコミコミプランバリュー注意事項。本プランは節約モードの対象外となりますと赤字で記載
本プランは節約モードの対象外となります。
同じ一文が、トクトクプラン2の注意事項にも書かれています。
つまり、今からUQモバイルを契約する人は、節約モードを使えません。
節約モードが使えるのは、くりこしプラン +5G やミニミニプランといった、すでに新規受付を終了したプランの契約者だけです。
ネット上には「UQなら節約モードでテザリングしてもギガが減らない」という情報が今も残っています。
古い記事や、旧プランを使っている人の体験談です。
これから契約する人には当てはまりません。
💬 正直に言うと、ここは調べていていちばん驚いた点です。UQモバイルを選ぶ理由として節約モードを挙げている記事がまだ多く、読者がその前提で契約すると確実に裏切られます。公式の注意事項の中に赤字で1行入っているだけなので、見落とすのも無理はありません。
代わりに使えるのはデータくりこしと増量オプション
節約モードが無い代わりに、UQモバイルにはデータを無駄にしない仕組みが残っています。
ひとつはデータくりこしです。
当月の月間データ残容量を翌月にくりこして、翌月末まで使えます。
公式は消費の順番も明記しています。
データ容量の消費は、くりこし分→月間データ容量(増量データ容量含む)→追加チャージ購入分の順番に行われます。くりこし上限は、前月の基本データ残容量分までで、当月末まで利用可能です。
くりこし分から先に減るので、繰り越したデータが無駄になりにくい設計です。
もうひとつが先に触れた増量オプションⅡ(550円/月・5GB増量)です。
増量分も使い切らなければ翌月にくりこせます。
テザリングの量が月によって大きく変わる人は、この2つで吸収する前提で考えることになります。
UQモバイルのテザリングが遅いときは速度制限が二段階ある
「容量を超えても1Mbpsだから大丈夫」という理解は、UQモバイルでは半分しか正しくありません。
コミコミプランバリューは月間50GB超過で128kbpsまで落ちる
公式の通信速度制限に関する注意事項を見てください。
UQ mobileコミコミプランバリューの通信速度制限の注意事項。容量超過で最大1Mbps、月間50GB超過でさらに最大128kbpsと記載
データ利用量が月間データ容量を超過した場合、当月末までの通信速度を最大1Mbpsに制限します。さらに、月間のデータ利用量が50GBを超過した場合、当月末までの通信速度を最大128kbpsに制限します。
制限は2段構えです。
35GBを超えると最大1Mbps。
そこからさらに使って月間50GBに達すると、最大128kbpsまで落ちます。
1Mbpsならテキスト作業やメールは何とかなります。
しかし128kbpsは、テザリングでパソコンを繋いで作業できる速度ではありません。
なお公式は「当社設備などの状況により、最大128kbpsの通信速度制限の適用が遅れる場合または適用されない場合があります」とも書いています。
必ず128kbpsになるとは限りませんが、前提にはできません。
トクトクプラン2は月間40GB超過で128kbpsになる
同じ構造ですが、しきい値が違います。
UQ mobileトクトクプラン2の通信速度制限の注意事項。容量超過で最大1Mbps、月間40GB超過でさらに最大128kbpsと記載
データ利用量が月間データ容量を超過した場合、当月末までの通信速度を最大1Mbpsに制限します。さらに、月間のデータ利用量が40GBを超過した場合、当月末までの通信速度を最大128kbpsに制限します。
トクトクプラン2は30GBを超えると1Mbps、月間40GBで128kbpsです。
容量30GBに対して下の段が40GBなので、1Mbpsで粘れる幅は10GBしかありません。
テザリングでパソコンを繋いでいると、1Mbpsの帯域でも10GBは意外と早く消えます。
どちらのプランにも共通して、混雑時や大量のデータ通信があった場合の制限も別途あると書かれています。
混雑時や大量のデータ通信のご利用があった場合などに通信速度の制限を行うことがあります。
UQモバイルのテザリングを外での作業回線にしていいのか
ここまでの条件をふまえて、実際の使い方で判断します。
週に数回なら十分、毎日なら窮屈になる
ここからは編集部の判断です。
週に1〜2回、カフェでメールと資料づくりを2時間ほど。
この使い方なら、UQモバイルのテザリングで問題なく足ります。
コミコミプランバリューの35GBは、その程度の使い方なら余ります。
一方で、次のような使い方だと窮屈になります。
- ほぼ毎日、外でWeb会議をしている
- 大きいファイルのアップロードやクラウド同期が日常的にある
- トクトクプラン2で「普段は5GB以下」の安さを狙っている
- 節約モードがある前提でUQモバイルを選ぼうとしている
とくに最後の2つは、この記事で見てきたとおり前提が崩れます。
トクトクプラン2はテザリングした月だけ1,100円上がり、節約モードは現行プランでは使えません。
毎日の外作業なら回線を分けたほうが結果的に安い
テザリングには構造的な弱点があります。
スマホのバッテリーが減り、通話が入ると不安定になり、何よりデータ容量を1本で共有します。
UQモバイルの場合はそこに、二段階の速度制限が乗ります。
月末に128kbpsまで落ちると、その月は打つ手がありません。
外での作業が仕事の中心になっているなら、通信を分けておくほうが精神的にも楽です。
ポケットWiFiのおすすめと選び方では、縛りなしで使えるものを中心に比較しています。
容量を気にせず使いたい場合は無制限のポケットWiFi、まず1か月だけ試したい場合はポケットWiFiの1ヶ月レンタルもあわせてどうぞ。
同じテザリングでも条件はキャリアごとにかなり違います。
データ量の枠組みが2026年12月に変わるahamoのテザリング、トッピング制のpovoのテザリング、APN設定でつまずきやすいLINEMOのテザリング、楽天モバイルのテザリングと並べて見ると、自分に合う形が見えてきます。
なお、「カフェのフリーWi-Fiを使えば容量は減らない」と考えている場合は、フリーWi-Fiの危険性を先に読んでおくことをおすすめします。
テザリングは自分の回線を使うぶん、この点では店のWi-Fiより安全です。
まとめ:UQモバイルのテザリングは無料、ただし節約モードは当てにしない
最後に要点を整理します。
- UQモバイルのテザリングは月額無料・申し込み不要(公式のテザリング機能ページに明記)
- 接続方式はWi-Fi/Bluetooth/USBの3種類。USBなら給電しながら使える
- コミコミプランバリューは35GB(増量オプションⅡ 550円で40GB)、割引適用で3,168円
- トクトクプラン2は30GB。〜5GBで1,628円、5GB超で2,728円(各種割引適用時)
- トクトクプラン2は5GB以下の判定にテザリング分が含まれる=テザリングした月は1,100円上がる
- 現行の2プランはどちらも節約モードの対象外。低速にして容量を温存する使い方はできない
- 速度制限は二段階。コミコミは月間50GB、トクトク2は月間40GBで最大128kbpsまで落ちる
いちばん注意してほしいのは、節約モードの話です。
ネット上にはまだ「UQは節約モードでギガを節約できる」という情報が残っていますが、それは新規受付を終了した旧プランの話です。
これから契約するなら、公式の注意事項に書かれている「本プランは節約モードの対象外となります」のほうが正しい前提になります。
外での作業が週に数回ならUQモバイルのテザリングで足ります。
毎日となると話が変わるので、そのときはポケットWiFiのおすすめで回線を分ける選択肢も検討してみてください。
作業する場所から探している場合は、Wi-Fiが使えるカフェもあわせてどうぞ。
この記事の情報は2026年10月5日時点の公式ページにもとづいています。
料金や条件は変更される可能性があるため、申し込み前にUQ mobile公式のテザリング機能ページと各プランのページでご確認ください。







コメント