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ANAのWi-Fiは無料?国際線は機材で3つに割れる

「ANAの機内Wi-Fiは無料になった」というニュースを見て、国際線でも気軽に使えると思っている人は多いと思います。

半分は当たっていて、半分は外れています。

結論から書きます。

ANAの国内線Wi-Fiは全クラス無料です。

一方で国際線は、乗る機材によって条件が3つに割れます。

2025年8月5日に始まった「全クラス無料・動画視聴も可能」な高速Wi-Fiは、特定の機材から順次導入されているものです。

主力のA380・B787・B777に乗ると、プレミアムエコノミーとエコノミーのウェブ閲覧は今も有料です。

この記事では、ANAの国際線Wi-Fiが機材ごとにどう違うのか、無料で使える条件、有料の場合いくらかかるのか、そして自分の便がどちらなのかを見分ける方法を、ANAとANAホールディングスの公式ページだけを根拠にまとめます。

読み終えるころには、搭乗前に「この便は無料で使えるのか、財布を出す必要があるのか」を判断できる状態になります。

情報は2026年10月5日時点の公式ページにもとづいています。

目次

ANAのWi-Fiの結論:国内線は無料、国際線は機材しだい

先に全体像を置きます。

国内線は迷う要素がありません。

全クラス無料で、SSIDは「ANA-WiFi-Service」です。

問題は国際線です。

公式の料金ページは、機材を3つのグループに分けて説明しています。

国際線 A380/B787/B777

主力機・一部有料

ファースト
ビジネス
無料(バウチャーコード)
プレエコ
エコノミー
テキストは無料/ウェブ閲覧は有料
料金30分 $6.95/3時間 $16.95
24時間フルフライト $21.95
動画ストリーミング視聴は×

国際線 B767(Viasat機)

2025年8月開始

料金無料
コードバウチャーコード不要
ウェブ閲覧できる
動画ストリーミング視聴も可
目印機内壁面のプラカード

国際線 A320/未改修のB767

期待しないほうがいい

A320日本上空のみ無料
A320の表3項目とも×
未改修B767サービス無し
国内線全クラス無料(別記事)

※料金はすべて米ドル表記です。2026年10月5日時点でANA公式に掲載されている内容にもとづきます。機材変更が起きることがあるため、搭乗前に公式でご確認ください。国内線の詳しい条件は飛行機のWi-Fiのまとめでも解説しています。

ANAのWi-Fiが「全クラス無料」になったという話の実際

まず、ニュースで流れた話と公式の書き方を突き合わせます。

2025年8月5日に始まったのはViasat改修機から

ANAホールディングスのプレスリリースを読んでください。

ANAのプレスリリース。2025年8月5日より国際線の全クラスで動画視聴も可能な高速機内Wi-Fiの無料提供を開始し、B767-300ERより順次導入すると記載
ANAのプレスリリース。2025年8月5日より国際線の全クラスで動画視聴も可能な高速機内Wi-Fiの無料提供を開始し、B767-300ERより順次導入すると記載

出典: ANA国際線 高速機内Wi-Fiサービスを順次提供開始|ANAグループ企業情報

ANAは、8月5日より、国際線の全クラスでストリーミング配信の動画視聴も可能な高速機内Wi-Fiサービスの無料提供を開始しました。(B767-300ER(202席仕様・JA625A)より順次導入)

見出しだけ読むと「国際線が全クラス無料になった」と受け取れます。

しかし括弧の中が肝心です。

B767-300ER(202席仕様・JA625A)より順次導入、つまり1機から始まっています。

導入のペースも書かれています。

ANAは2025年度末までに3機のB767-300ER(202席仕様)の改修を完了し、2026年度中にはB767-300ER全6機で高速機内Wi-Fiサービスを提供予定です。

2026年度中に対象になるのはB767-300ERの6機です。

ANAの国際線全体から見れば、まだごく一部ということになります。

8割以上になるのは2030年末の計画

全体がいつ無料になるのかも、公式に書かれています。

ANAのプレスリリース。2030年末までに8割以上の国際線機材を全クラス無料・高速機内インターネット環境とする計画と記載
ANAのプレスリリース。2030年末までに8割以上の国際線機材を全クラス無料・高速機内インターネット環境とする計画と記載

出典: ANA国際線 高速機内Wi-Fiサービスを順次提供開始|ANAグループ企業情報

今後、その他の機材についても順次、最新の機内インターネット機器へ改修を行い、2030年末までに8割以上の国際線機材で「全クラス無料・高速機内インターネット環境」とする計画です。

2030年末で8割以上、という目標です。

つまり当面のあいだ、自分が乗る便がどちらなのかを確認する必要がある状態が続きます。

💬 正直に言うと、ここは報道のされ方と実態にいちばんギャップがある部分です。「ANA国際線が無料化」という見出しだけ覚えていると、エコノミーで搭乗してから有料画面が出て戸惑うことになります。悪意のある話ではなく、順次導入なので当たり前のことなのですが、知らないと損をします。

ANAの国際線Wi-Fiの料金は機材とクラスで決まる

ここが本題です。

公式の料金ページを、そのまま確認します。

A380・B787・B777はエコノミーのウェブ閲覧が有料

主力機の条件です。

ANA公式の国際線Wi-Fi利用料金。A380/B787/B777はファースト・ビジネスが無料でプレミアムエコノミー・エコノミーはウェブ閲覧が有料、B767は無料、A320は日本上空のみ無料と記載
ANA公式の国際線Wi-Fi利用料金。A380/B787/B777はファースト・ビジネスが無料でプレミアムエコノミー・エコノミーはウェブ閲覧が有料、B767は無料、A320は日本上空のみ無料と記載

出典: ANA Wi-Fi Serviceのご案内(国際線)|ANA

ファーストクラスとビジネスクラスはこう書かれています。

無料でご利用いただけます。

ご予約時にメールアドレスをご登録いただいているお客様には、出発2時間前までに無料バウチャーコード(1コード/人)をメールにて送付させていただきます。

プレミアムエコノミーとエコノミークラスは扱いが変わります。

テキストメッセージの送受信は無料でご利用いただけます。

ウェブサイトの閲覧は有料でご利用いただけます。

有料プランの料金は3段階です。

  • 30分プラン:6.95米ドル
  • 3時間プラン:16.95米ドル
  • フルフライトプラン(最大24時間):21.95米ドル

注記に「最初にサインインしてから連続して経過した時間となります」とあります。

使っていない時間も経過するので、30分プランを小刻みに使う発想は合いません。

支払い方法にも条件があります。

ご利用いただけます。現金、デビットカード等はご利用いただけません。

クレジットカードのみで、現金もデビットカードも使えません。

機材によって対応も分かれていて、A380・B787・B777-300ER(THE Room機)はクレジットカードのみ、B777(THE Room非搭載機)はクレジットカードに加えてApple PayとGoogle Payが使えると書かれています。

B767は無料、A320は日本上空のみ

残りの2グループは条件が単純です。

B767についてはこう書かれています。

無料でご利用いただけます。

接続にバウチャーコードは、不要です。

A320は制限付きです。

日本上空のみ無料でご利用いただけます。

接続にバウチャーコードは不要です。

A320は日本上空を出ると使えない、という読み方になります。

近距離の国際線でA320に当たった場合、機内Wi-Fiを作業に当てにするのは難しそうです。

ANAの国際線Wi-Fiで何ができるかは表を見ると分かる

料金とは別に、「何ができるか」を機材ごとに整理した表が公式にあります。

ここにいちばん重要な情報が入っています。

同じB767でも2列に分かれている

提供機材の表を見てください。

ANA公式の国際線Wi-Fi提供機材の表。機材ごとにテキストメッセージ送受信・ウェブ閲覧・動画ストリーミング視聴の可否が無料・有料・サービス無しで分かれている
ANA公式の国際線Wi-Fi提供機材の表。機材ごとにテキストメッセージ送受信・ウェブ閲覧・動画ストリーミング視聴の可否が無料・有料・サービス無しで分かれている

出典: ANA Wi-Fi Serviceのご案内(国際線)|ANA

注目してほしいのは、B767の列が2つあることです。

ひとつはViasatのロゴが付いたB767で、テキストメッセージ送受信もウェブ閲覧も、そして動画ストリーミング視聴も「無料」になっています。

もうひとつのB767は通信システムの欄が「―」で、3項目すべてが「サービス無し」です。

つまり「ANAのB767なら無料で動画も見られる」とは言えません。

改修済みかどうかで、天と地ほど違います。

A380・B787・B777の列では、ファースト・ビジネスがテキストもウェブも「無料」、プレミアムエコノミー・エコノミーはテキストが「無料」でウェブ閲覧が「有料」。

そして動画ストリーミング視聴は、どちらも「サービス無し」です。

A320の列は3項目とも「サービス無し」で、注記に「日本上空のみご利用いただけます」と添えられています。

テキストメッセージとウェブ閲覧の定義

「テキストメッセージの送受信は無料」と言われても、どこまでが含まれるのかが分からないと判断できません。

表の注記に定義があります。

Line、WhatsApp、iMessage、Google Chat、Facebook Messenger等のアプリを使用した通信です。

メッセージアプリでのやりとりは無料、ということです。

メールやブラウザは含まれません。

ウェブ閲覧の行にも補足があります。

動画等の大容量のデータ送受信を伴う通信はご利用いただけませんが、音楽ストリーミングサービスはご利用いただけます。

有料プランを買っても、動画は見られないが音楽は聴ける、という線引きです。

動画ストリーミング視聴が「無料」になっているViasat機にも注記があります。

Amazon Prime、Hulu、Netflixなどの有料動画配信サービスについては、お客様ご自身で契約が必要です。

通信が無料なだけで、配信サービスの契約は自分で用意する必要があります。

ANAのWi-Fiの繋ぎ方とバウチャーコードの受け取り方

接続そのものは難しくありません。

国際線で迷いやすいのはバウチャーコードの扱いです。

接続はWi-Fiを選んでブラウザを開くだけ

公式の接続方法です。

ANA公式の国際線Wi-Fi接続方法の案内
ANA公式の国際線Wi-Fi接続方法の案内

出典: ANA Wi-Fi Serviceのご案内(国際線)|ANA

接続ページが自動で開かない場合の案内も出ています。

上記URLで接続できない場合は、URL欄に「http://wifi.inflight.viasat.com/」を入力してください。

ブラウザが勝手にいつものページへ飛んでしまうときは、このURLを直接入力する形になります。

なお、国内線の接続手順や繋がらないときの対処は、飛行機のWi-Fiのまとめ記事で機材別に整理しています。

ファースト・ビジネスのバウチャーコードは出発2時間前までに届く

上位クラスの無料利用はコード制です。

ご予約時にメールアドレスをご登録いただいているお客様には、出発2時間前までに無料バウチャーコード(1コード/人)をメールにて送付させていただきます。

ANAマイレージクラブ会員なら、メールとANAアプリの両方に同じコードが届きます。

アプリの場合は、お知らせアイコンから「お客様への通知」を開いて確認する流れです。

メールが届かないこともあります。

そのときの案内も公式にあります。

機内で客室乗務員が無料バウチャーコードを配布しております。そちらをご使用ください。

機内でもらえるので、届いていなくても詰みません。

ただし搭乗前に気づけるなら、国際線予約確認ページでメールアドレスが正しく登録されているか確認しておくほうが確実です。

複数人で予約している場合は、受け取り方が2通りあると書かれています。

各自のメールアドレスを指定して受け取る方法と、代表者が全員分をまとめて受け取る方法です。

代理店などで予約した場合は代表者連絡先を登録できないことがある、という注記も添えられています。

いつから使えるかは就航先の規制で変わる

Viasat機は「搭乗時から降機まで」使えるのが売りです。

ただし例外が明記されています。

就航先当局の規制がある場合は、従来通り「離陸約5分後から」 または「着陸約5分前まで」ご利用可能となります。

行き先の国の規制によっては、従来どおり離陸後・着陸前の制限がかかります。

地上で作業を片づけるつもりの人は、そこまで保証されていない点を見ておいてください。

自分の便がViasat機かどうかは機内で分かる

搭乗してからの見分け方も公式にあります。

Viasat社の高速機内Wi-Fiサービスがご利用可能な機材には、機内壁面にプラカード(上図)を貼付しています。

提供機材の表の注記にも、関連する記載があります。

ANA Wi-Fi Service 2と記載されたプラカードが機内壁面に貼付されている場合があります。

壁のプラカードを探す、というのが実務的な答えです。

予約時点で確実に知りたい場合は、機材変更の可能性もあるため、搭乗前に公式で確認するのが無難です。

ANAのWi-Fiを機内の作業時間に組み込めるか

ここまでの条件をふまえて、実際の使い方を考えます。

国際線のエコノミーで作業するなら有料前提で考える

ここからは編集部の判断です。

国際線のエコノミーで、資料づくりや返信をまとめて片づけたい場合。

Viasat改修機に当たる確率はまだ高くないので、フルフライトプラン21.95米ドルを払う前提で見積もっておくほうが落胆しません。

逆に、連絡さえ取れればいい場合は話が別です。

テキストメッセージの送受信は無料なので、LINEやiMessageで最低限のやりとりはできます。

「到着が遅れそう」「資料は明日送る」程度の連絡なら、これで足ります。

そして動画を見るつもりなら、A380・B787・B777では有料プランを買っても見られません。

機内エンターテインメントを使うか、乗る前に端末へダウンロードしておくのが現実的です。

空の上より、空港と移動中のほうが長い

出張や旅行の一日を通して見ると、機内で過ごす時間より、空港・電車・カフェで過ごす時間のほうが長いことがほとんどです。

機内Wi-Fiの条件を気にするより、地上側の通信を安定させたほうが効く場面は多いと思います。

新幹線のWi-FiやコンビニのWi-Fiは、移動日の待ち時間にそのまま効いてきます。

公衆Wi-Fiである以上はセキュリティの前提も同じ

機内Wi-Fiは、航空会社が提供しているというだけで、仕組みとしては公衆Wi-Fiです。

ANA自身も、国内線のページで通信傍受や不正アクセスの可能性に触れ、利用者側での対策を勧めています。

移動が多く、外でログインを伴う作業をする機会が多いなら、フリーWi-Fiの危険性を一度読んでおくことをおすすめします。

そのうえで、移動のたびに通信を探す状態が続いているなら、自分の回線を1本持つほうが結果的に速くて安全です。

ポケットWiFiのおすすめと選び方では、縛りなしで使えるものを中心に比較しています。

容量を気にせず使いたい場合は無制限のポケットWiFiもあわせてどうぞ。

ただし、飛行中はポケットWiFiも電源を切ることになります。

機内で使えるのは機内Wi-Fiだけ、という点は変わりません。

まとめ:ANAのWi-Fiは国内線なら無料、国際線は機材を確認してから

最後に要点を整理します。

  • ANAの国内線Wi-Fiは全クラス無料(詳細は飛行機のWi-Fiのまとめ)
  • 国際線は機材で3つに分かれる
  • A380・B787・B777:ファースト・ビジネスは無料、プレミアムエコノミーとエコノミーはテキストのみ無料でウェブ閲覧は有料(30分6.95/3時間16.95/最大24時間21.95米ドル)
  • B767(Viasat改修機):無料でバウチャーコード不要、動画ストリーミング視聴もできる
  • 同じB767でも未改修機はサービス無し。表では列が分かれている
  • A320は日本上空のみ無料
  • 2025年8月5日開始の全クラス無料はB767-300ERから順次で、8割以上になるのは2030年末の計画
  • 支払いはクレジットカードのみ。現金・デビットカードは使えない
  • ファースト・ビジネスのバウチャーコードは出発2時間前までにメールで届き、届かなければ機内で配布される

いちばん注意したいのは、ニュースの見出しと自分の便の条件が違うことです。

エコノミーで国際線に乗るなら、無料で使えたらラッキーくらいに構えておくほうが現実に合います。

移動の多い働き方をしているなら、機内より地上の通信を整えるほうが効きます。

その場合はポケットWiFiのおすすめも見てみてください。

この記事の情報は2026年10月5日時点の公式ページにもとづいています。

機材変更やサービス内容の更新があるため、搭乗前にANA Wi-Fi Serviceのご案内(国際線)でご確認ください。

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