カフェで作業していて、Wi-Fiが60分で切れて集中が飛んだことはないでしょうか。
主要なチェーンのフリーWi-Fiは、たいてい1回60分です。
結論から言うと、銀座ルノアールの無料Wi-Fiは1日1回3時間です。
他チェーンの3倍あります。
そして電源(コンセント)は、カフェ業態97店のすべてにあります。
公式データを1店ずつ数えて、例外は1店もありませんでした。
この記事では、ルノアールのWi-Fiと電源の条件を公式の一次情報で整理します。
Wi-Fiが使えない2店がどこか、公式が自分で「暗号化していない」と書いている話、そして設備が最強なのに万人向けとは言えない理由まで書きました。
読み終えるころには、ルノアールを定番にすべきかどうか判断できます。
ルノアールのWi-Fiは1日1回3時間、電源はカフェ97店すべて
まず数字から出します。
銀座ルノアールの公式店舗検索に登録されているのは118拠点です。
このうちカフェとして入れる業態(喫茶室ルノアール・Cafeルノアール・Cafe Renoir・ミヤマ珈琲・NEW YORKER’S Cafe)は97店です。
カフェ業態 97店の設備
全件集計
Wi-Fiの条件
公式記載
利用時間の他チェーン比較
各社公式
※2026年9月28日に銀座ルノアール公式店舗検索の店舗データを全件取得して集計しました。公式の絞り込み検索の件数(電源サービス115件/Renoir Miyama Wi-Fi 114件/個人空間マイ・ブース10件/貸会議室35件)と一致することを確認しています。カフェ業態97店は喫茶室ルノアール81・NEW YORKER’S Cafe 6・Cafe Renoir 5・ミヤマ珈琲4・Cafeルノアール1の内訳です。他チェーンの利用時間は各社公式の記載によります。
公式の絞り込み検索でも同じ数字が出ます。
全118拠点のうち、電源サービスがあるのは115拠点です。
銀座ルノアール公式店舗検索で「その他:電源サービス」を指定した結果。115件と表示される
この115拠点から、カフェではない業態(貸会議室マイ・スペース18拠点、BAKERY HINATA、Aline café et sucreries)を除くと、カフェ97店は全店が電源サービスありでした。
電源が無い3拠点は、パン屋のBAKERY HINATA 2店とスイーツカフェのAline 1店です。
つまり「ルノアールに入ったのにコンセントが無い」は、原則として起こりません。
この徹底ぶりは他チェーンにはありません。
参考までに、同じ方法で数えたときの電源比率はエクセルシオールが84.0%、ドトールが47.2%でした。
ルノアールのWi-Fiは1日1回3時間で登録もいらない
利用時間の話をもう少し具体的にします。
「1日1回3時間無料」と公式に書いてある
銀座ルノアールの公式Wi-Fiページには、はっきりこう書かれています。
銀座ルノアール公式のRenoir Miyama Wi-Fi案内。「ご利用は1日1回3時間無料」と記載されている
「ご利用は1日1回3時間無料」。
1回あたり3時間ではなく、1日に1回、3時間という書き方です。
3時間使い切ったあと、同じ日にもう一度繋げるかどうかは公式からは読み取れません。
ただ、1回の作業で3時間もてば、たいていの用事は終わります。
60分で切れる他チェーンとは、この一点で体感がまるで違います。
登録もメールアドレスも不要
接続の手間もほとんどありません。
公式のよくあるご質問に、条件がまとめて書かれています。
銀座ルノアール公式のWi-Fi FAQ。登録不要・無料・パケット代不要・一部利用できない店舗があることが記載されている
公式の回答をそのまま並べると、こうなります。
- 登録:「登録は必要ありません。利用規約に同意して頂くだけでワンタップで接続できます」
- 料金:「いいえ。無料です」
- パケット代:「利用する端末如何に関わらず、通信料やパケット代は一切かかりません」
- 複数端末:「ご利用できます」
- アプリ制限:「特に制限はかけておりません」
メールアドレスの登録が要るコメダやプロントと比べると、ここはかなり楽です。
接続手順は、SSID Renoir_Miyama_Wi-Fi を選んで「同意する」を押すだけです。
ログイン画面が出ないときの対処も公式に書かれています。
ブラウザのURL欄に a.wi2.co.jp と入力すると、認証画面を呼び出せます。
これは覚えておくと地味に効きます。
対応規格はIEEE802.11 a/b/g/n
公式が挙げている対応規格は IEEE802.11 a/b/g/n です。
いわゆるWi-Fi 4までの表記で、acやaxには触れられていません。
速度を最優先する作業(大きいファイルのやり取り、動画の書き出し)には向かない可能性があります。
このあたりは期待しすぎないほうがいいところです。
ルノアールでWi-Fiが使えないのは新宿の2店だけ
カフェ業態97店のうち、Renoir Miyama Wi-Fiが無いのは2店だけでした。
| 店舗 | 所在地 | 電源 | Wi-Fi |
|---|---|---|---|
| 喫茶室ルノアール 新宿靖国通り店 | 新宿区歌舞伎町1-1-19 | あり | なし |
| 喫茶室ルノアール 新宿区役所横店 | 新宿区歌舞伎町1-3-5 | あり | なし |
2店とも新宿・歌舞伎町です。
偶然かもしれませんが、同じエリアに固まっているのは確かです。
どちらも店舗ページの「アクセスポイント」欄を個別に確認しましたが、Renoir Miyama Wi-Fiのアイコンはありませんでした。
一方で電源サービスのアイコンは両店ともあります。
新宿靖国通り店は全日8:00〜22:00、禁煙席64席・加熱式たばこ専用喫煙席32席です(2026年9月28日時点の公式記載)。
電源だけ使って通信は自前、という使い方なら問題なく使えます。
新宿で作業場所を探している場合は新宿の作業できるカフェもあわせてどうぞ。
ルノアールは公式が「暗号化していない」と書いている
ここは、作業で使うなら必ず知っておいてほしい部分です。
公式の注意書きがかなり踏み込んでいる
銀座ルノアールの公式Wi-Fiページには、次の記載があります。
銀座ルノアール公式Wi-Fiページの注意事項。無線LANを暗号化していないこと、通信内容が傍受される可能性があることが明記されている
要点はこうです。
- 「Renoir_Miyama_Wi-Fi」の無線LANは暗号化しておりません
- そのため、無線区間の通信内容が傍受される可能性があります
- 安全のため、IDやパスワード、クレジットカード番号等を入力しないでください
- 利用者自身の責任において利用してほしい
ここまで具体的に書いている店舗Wi-Fiは多くありません。
裏を返せば、それだけ本当に暗号化されていないということです。
総務省の「公衆Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」でも、暗号化のない公衆Wi-Fiは「通信内容が周囲に見られても構わない場合に限って利用しましょう」とされています。
公式の注意書きは、これをそのまま言い換えたものだと考えたほうがいいです。
フリーWi-Fiのリスクと対策はフリーWi-Fiの危険性と対策で詳しく書いています。
別契約が必要な公衆無線LANも3種類ある
ルノアールには、無料のRenoir Miyama Wi-Fiとは別に、契約が必要な公衆無線LANも入っています。
- Wi2 300(別途申込・契約が必要)
- au Wi-Fi SPOT(auの対象料金プラン契約者向け)
- BBモバイルポイント(対応プロバイダ加入者向け)
こちらは自分が契約していれば使えるもので、誰でも使えるわけではありません。
先ほどの歌舞伎町2店も、BBモバイルポイントは入っています。
そして公式は、この公衆無線LANについてかなりはっきり線を引いています。
銀座ルノアール公式の公衆無線LAN案内にある注意事項。コンクリート等の壁で仕切られた部屋やフロアーが分かれている部屋では電波が極めて弱くなる場合があると記載されている
- 「当社で公衆無線LANサービスのご利用を保障するものではございません」
- 「店舗では公衆無線LANサービスの利用方法等についてのお問い合わせは受け付けておりません」
- 「コンクリート等の壁で仕切られている部屋、フロアーが分かれている部屋でのご利用に関しまして、電波の状態が極めて弱くなり、ご利用出来ない場合がございます」
最後のひとつは、ルノアールで席を選ぶときにそのまま使える情報です。
ルノアールは個室風の区画や、地下・複数フロアの店が少なくありません。
奥まった席ほど電波が弱くなる、と公式が認めています。
💬 正直に言うと、ルノアールで作業するなら一番いい席ほど電波が悪いという構図です。
静かで落ち着く奥の席を取ると、通信が細る。
手前の席に座れば通信は安定するけれど、人の出入りが気になる。
ここは店の作りの問題なので、店側にはどうしようもありません。
ルノアールは設備が最強だが、9割が分煙店
ここまで良いことばかり書いてきたので、正直な弱点も書きます。
カフェ業態97店のうち、全席禁煙は7店(7.2%)だけです。
残る90店(92.8%)は分煙で、加熱式たばこ専用の喫煙席や喫煙ブースがあります。
電源100%・Wi-Fi97.9%という設備の強さと引き換えに、タバコの煙が苦手な人にとっては選択肢がかなり狭いチェーンです。
喫煙席と禁煙席が同一フロアで仕切られているだけ、という店もあります。
煙が気になるなら、次のどちらかになります。
- ルノアールの全席禁煙7店を狙う(数が少ないので事前確認が必須)
- 喫煙席0席の店が多いエクセルシオールなどに切り替える
このトレードオフは、ルノアールを選ぶかどうかの分かれ目になります。
ルノアールには個室ブースと貸会議室もある
カフェの席以外の選択肢も用意されています。
個人空間マイ・ブースは10店
個人空間マイ・ブースは、個々に仕切られた1人用のスペースです。
公式の絞り込みで数えると10店にあります。
銀座ルノアール公式店舗検索で「施設情報:個人空間マイ・ブース」を指定した結果。10件と表示される
設置店は、中野北口店・銀座6丁目店・池袋パルコ横店・飯田橋西口店・大久保店・渋谷ハンズ前店・巣鴨駅前店・新橋汐留口駅前店・新橋日比谷口店・西日暮里第一店の10店です。
料金は公式サイトに記載がありません。
公式は「ご利用希望の際は、ご希望の店舗へ直接お電話にてお問い合わせください」としており、時間あたりの単価も最低利用時間も公開されていません。
「別途ご利用料金が発生します」とだけ書かれています。
金額が分からないまま行くことになるので、電話で確認してから向かうのが確実です。
貸会議室マイ・スペースは単独18拠点
打ち合わせや通話が必要なら、貸会議室マイ・スペースがあります。
カフェに併設されている店が17店、貸会議室単独の拠点が18あります。
カフェでの通話が気まずい場面では、こちらのほうが筋がいいです。
駅のワークブースとの比較は外で仕事をする場所の選び方にまとめています。
「コピー機設置」は凡例にあるが該当0店
細かい点をひとつ。
公式のアイコン説明ページには「コピー機設置」という項目があります。
ところが全118拠点を数えても、このアイコンが付いている店は0店でした。
凡例には残っているものの、現在は該当店が無いようです。
なお「eight scan」(名刺のスキャンサービス)は76店にあります。
コピーが必要な作業を想定している場合は、コンビニを前提にしたほうが確実です。
3時間で足りない作業なら回線を持ったほうが早い
ルノアールは、店側の設備としてはかなり良い部類です。
それでも、通信を店に預けきるのはおすすめしません。
理由は3つあります。
1つめは、1日1回3時間という上限です。
長い作業だと足りません。
3時間を超えたあとどうなるかは公式に明記がなく、当てにできません。
2つめは、暗号化されていないことです。
公式自身が「IDやパスワードを入力しないでください」と書いています。
仕事のメールもクラウドのファイルも、その注意書きの対象に入ります。
3つめは、奥の席ほど電波が弱いことです。
公式が壁とフロアの影響を認めている以上、席を選ぶたびに賭けになります。
💬 正直に言うと、ルノアールは電源が100%そろっている時点でもう十分なんです。
足りないのは通信のほうだけ。
そこを自分で埋めてしまえば、ルノアールは「奥の静かな席に3時間座れる店」として完成します。
席の選択肢が増えるのが、いちばん効きます。
外で使う回線の比較はポケットWiFiの比較と選び方、仕事で使うときの注意はカフェで仕事をするときの通信・画面・声の3つのリスクにまとめています。
ルノアールで作業するときに気をつけたいマナー
ルノアールは、長く座ることに比較的寛容な店として知られています。
だからこそ、節度は保ちたいところです。
- 混雑時は席を占有しすぎない。打ち合わせ利用の客が多い時間帯があります。
- 3時間を目安に切り上げるか、追加注文を入れる。Wi-Fiの上限がちょうど目安になります。
- 通話・オンライン会議は控える。声を出す用事なら、同じルノアールの貸会議室マイ・スペースや個人空間マイ・ブースに移るほうが筋が通ります。
- 喫煙席の近くに座るかは自分で選ぶ。分煙店が9割なので、席の位置は入店時に確認したほうがいいです。
ルノアールは「作業させてもらっている店」という感覚でいるほうが、結局は長く使えます。
ルノアールのWi-Fi・電源に関するよくある質問
ルノアールのWi-Fiは無料ですか
無料です。
公式のよくあるご質問に「いいえ。無料です」と明記されています。
端末の通信料やパケット代もかかりません。
ルノアールのWi-Fiに時間制限はありますか
1日1回3時間です。
公式に「ご利用は1日1回3時間無料」と記載されています。
ドトール系・タリーズ・コメダ・ガストがいずれも1回60分なので、3倍の長さです。
ルノアールのWi-Fiは登録が必要ですか
必要ありません。
SSID Renoir_Miyama_Wi-Fi を選び、利用規約に「同意する」を押すだけで接続できます。
メールアドレスの登録もSNS認証も不要です。
ルノアールに電源(コンセント)はありますか
カフェ業態97店のすべてにあります。
公式店舗検索の「電源サービス」で数えると、全118拠点中115拠点。
電源が無い3拠点はBAKERY HINATA 2店とAline 1店で、いずれもカフェ業態ではありません。
ただし電源席の数や位置は公開されていないので、全席で使えるという意味ではありません。
ルノアールのWi-Fiが使えない店はどこですか
カフェ業態では喫茶室ルノアール 新宿靖国通り店と新宿区役所横店の2店です。
どちらも新宿・歌舞伎町にあります。
なお両店とも電源サービスはあります。
ルノアールのWi-Fiは安全ですか
公式が「暗号化しておりません」「無線区間の通信内容が傍受される可能性があります」と明記しています。
そのうえで「IDやパスワード、クレジットカード番号等、他人に知られると悪用されるおそれのある情報を入力しないでください」としています。
仕事の情報を扱うなら、自分の回線かVPNを使うほうが安全です。
ログイン画面が表示されないときはどうすればいいですか
公式の案内では、ブラウザのURL欄に a.wi2.co.jp と入力すると認証画面が出ます。
それでも繋がらない場合は、提供元のワイヤ・アンド・ワイヤレス(0120-858-306/10時〜19時・年中無休)が問い合わせ先です。
店舗では公衆無線LANの問い合わせを受け付けていません。
ルノアールは全席禁煙ですか
いいえ。
カフェ業態97店のうち全席禁煙は7店(7.2%)だけで、残る90店は分煙です。
設備は充実していますが、煙が苦手な場合は事前に店舗ページで確認してください。
ルノアールの個室(マイ・ブース)の料金はいくらですか
公式サイトに料金の記載がありません。
公式は「ご利用希望の際は、ご希望の店舗へ直接お電話にてお問い合わせください」としており、「別途ご利用料金が発生します」とだけ書かれています。
設置は10店で、行く前に電話で確認するのが確実です。
まとめ:ルノアールは電源100%、通信だけ自分で埋めれば完成する
2026年9月28日に公式データを全件集計した結論を整理します。
- 電源サービスはカフェ業態97店すべてにある(100.0%)
- Renoir Miyama Wi-Fiは95店(97.9%)。無いのは新宿・歌舞伎町の2店だけで、その2店も電源はある
- 無料Wi-Fiは1日1回3時間。ドトール系・タリーズ・コメダ・ガストの60分の3倍
- 登録不要・無料・パケット代不要。SSIDを選んで同意するだけ
- 公式が「暗号化しておりません」「傍受される可能性」と明記している
- コンクリート壁や別フロアの席は電波が極めて弱くなると公式が認めている
- 全席禁煙は7店(7.2%)だけ。9割超が分煙店というトレードオフがある
- 個人空間マイ・ブースは10店だが、料金は公式に記載なし
ルノアールは、電源を探す必要がない数少ないチェーンです。
弱点は通信のほうに集中していて、上限3時間・暗号化なし・奥の席で弱い、の3つです。
逆に言えば、通信さえ自分で持てば、ルノアールは席の条件だけで選べる店になります。
静かな奥の席を選んでも電波を気にしなくてよくなるのが、いちばん大きい変化です。
チェーン別の電源事情は電源のあるカフェの探し方、店選び全体の考え方は作業できるカフェの選び方にまとめています。
電源比率で近いのはエクセルシオール(84.0%)、店舗数で探しやすいのはドトールです。
通信を自前にする場合はポケットWiFiの比較と選び方をどうぞ。
※本記事の数値は2026年9月28日に銀座ルノアール公式店舗検索の店舗データを全件取得して集計したものです。店舗の設備登録・店舗数・営業時間は変更される場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。







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