指定席を取るときに窓側を選んだのに、隣の人は通路側でスマホを充電していた。
逆に、窓側なら安心だと思って乗ったら、座席の足元に何もなかった。
新幹線のコンセントの話は、この「当たり外れ」がどうして起きるのかが分かると、一気に単純になります。
結論から言うと、新幹線のコンセントは車両の形式で決まります。
N700S・E7系・W7系・E8系は普通車も全席にありますが、N700A・N700系・E5系・E6系・E3系・E2系は窓側が中心です。
列車名(のぞみ・はやぶさ・つばさ)ではなく、その日その列車に入る車両で変わる、というのが要点です。
この記事では、各社の公式ページに書かれているコンセント情報を車両形式ごとに並べ、窓側の席番号の違いまで整理しました。
さらに、乗る前に「今日の列車がN700Sかどうか」を公式で確かめる方法も扱います。
読み終えるころには、席を押さえる段階でコンセントの当たり外れを減らせるようになります。
この記事の内容は2026年10月3日時点で各社の公式ページを確認したものです。車両は予告なく変更される場合があるため、最新の情報は各公式ページでご確認ください。
新幹線のコンセントの結論:全席の車両は4形式だけ
まず全体像です。
N700S
普通車も全席
E7系・W7系
普通車も全席
E8系
普通車も全席
N700A・N700系
窓側と最前部・最後部
E5系・H5系
席により位置が違う
E6系・E3系
窓側のみ全席
2026年10月3日にJR東海・JR東日本・JR九州の各公式ページで確認。E2系は普通車のA席・E席が全席設置、B・C・D席はデッキ出入り口付近の一部座席のみです。車両は予告なく変更される場合があります。
覚えることは2つだけです。
全席ある4形式は、N700S・E7系・W7系・E8系。
このどれかに当たれば、席の位置を気にする必要はありません。
それ以外は、窓側が基本。
通路側や中央の席は、あったりなかったりします。
東海道・山陽新幹線のコンセントはN700Sかどうかで決まる
のぞみ・ひかり・こだまは列車名で、車両は別の話です。
N700Sはすべての座席、それ以外は窓側と最前部・最後部
JR東海の公式ページに、1行で書かれています。
JR東海公式の注記。N700Sはすべての座席にコンセントを設置し、その他の車両では窓側席と最前部・最後部の座席に設置と書かれている 出典: S Work車両(JR東海)
N700Sでは、すべての座席にコンセントを設置しています。その他の車両では、窓側席と最前部・最後部の座席にコンセントを設置しています。
車両編成のページでも、のぞみ・ひかり・こだまのそれぞれに同じ注記があります。
JR東海公式のN700A車両編成ページ。グリーン車は全席、普通車は窓側席と最前部・最後部の座席にモバイル用コンセントを設置と書かれている
グリーン車は車両を問わず全席にあります。
迷うのは普通車だけ、ということになります。
窓側はA席とE席、通路側がB・C・D席
東海道・山陽新幹線の普通車は、通路をはさんで3列と2列に分かれています。
席の記号は窓側から順に A・B・C / D・E です。
- A席:3人掛け側の窓側
- B席・C席:3人掛けの中央と通路側
- D席:2人掛けの通路側
- E席:2人掛けの窓側
つまり窓側はA席とE席です。
N700A・N700系に当たったときに確実にコンセントを使いたいなら、この2つのどちらかを取ります。
もうひとつの手が、最前部と最後部の座席です。
各車両の一番前と一番後ろの列は、窓側でなくてもコンセントがあります。
前の壁との間に荷物を置けるので、作業する人には元々人気の席でもあります。
今日の列車がN700Sかどうかは公式PDFで分かる
「N700Sに当たればいい」と言われても、予約画面では分かりません。
ここでJR東海が出しているのが、当日分の運行予定です。
JR東海公式の本日のN700S運行予定・設備のご案内。2026年10月3日分で、N700Sで運行予定の列車が路線・列車名ごとに一覧になっている
このPDFは毎日更新され、N700Sで運行する予定の列車が列車名と時刻つきで並んでいます。
2026年10月3日版(全23ページ)を当サイトで数えたところ、N700Sで運行予定の列車は149本でした。
内訳はのぞみ100本・ひかり19本・こだま30本です(重複を除いた列車本数)。
のぞみに偏っているのが分かります。
東京〜新大阪を速く移動したい人ほどN700Sに当たりやすく、こだまで各駅に止まりながら作業したい人ほど当たりにくい、という傾向です。
同じPDFには「全てのN700S車両の7・8号車では『S Wi-Fi for Biz』をご利用いただけます」とも書かれています。
全席コンセントと接続時間無制限のWi-Fiが同時に手に入るのが、N700Sの7・8号車です。
Wi-Fi側の条件は東海道新幹線のWi-Fiにまとめました。
なお、PDFの冒頭には「車両の点検や天候等の影響によるダイヤ乱れなど、急きょ他の車両に変更させていただく場合がございます」と注記があります。
当日の予定であって確約ではない、という点は押さえておいてください。
東北・北海道新幹線のコンセントは席の記号で位置が変わる
E5系(とH5系)は、席によってコンセントの場所そのものが違います。
A席・E席は壁側、B・C・D席は前の座席の背面
JR東日本の公式解説では、こう書かれています。
JR東日本公式のE5系コンセント情報。A席E席は壁側、B席C席D席は前座席の背面で、一部列車ではB席C席D席にコンセントが設置されていない場合があると書かれている
- コンセントは、A席・E席(窓側)は壁側
- B席・C席・D席(座席中央・通路側)は、前座席の背面に設置
- ※一部列車では、B席・C席・D席(座席中央・通路側)にコンセントが設置されていない場合があります
3行目が重要です。
「E5系の普通車は全席にコンセントがある」と書いている記事がありますが、公式はそう言い切っていません。
通路側や中央の席を取るなら、無いこともある前提で乗ったほうが安全です。
また、B・C・D席のコンセントは前の座席の背面にあります。
自分の足元を探しても見つからないので、最前列だと行き場がありません。
ここは窓側のA席・E席(壁側にある)と性格が逆になっています。
北海道新幹線のH5系はE5系と同じ仕様
北海道新幹線で使われるH5系について、JR北海道の公式ページには次のように書かれています。
北海道新幹線において使用する新幹線用車両は、JR東日本の協力をいただき、同社のE5系をベースとしたH5系を製作しました。H5系は東北新幹線への直通運転を考慮し、10両編成の車両構成や各種設備、さらには320㎞/hで走行する性能などの基本仕様は、JR東日本のE5系と同じです。
同じページには、グリーン車の設備として「テーブル&パソコン電源」が挙げられ、大型の座席背面テーブルと電源で移動中のパソコン作業も快適だと説明されています。
普通車のコンセント位置についてはJR北海道のページに個別の記載がないため、E5系の案内に準じて考えるのが妥当です。
東北新幹線のWi-Fiや仕事向けの車両については東北新幹線のWi-Fiで扱っています。
秋田・山形新幹線のコンセントは窓側だけ全席
在来線にも乗り入れる「こまち」「つばさ」は、車体が小さく席の並びも違います。
E6系・E3系は窓側がA席とD席
こまちで使われるE6系、山形新幹線で長く使われてきたE3系は、どちらも2列+2列です。
JR東日本公式のE6系コンセント情報。普通車はA席D席の窓側が全席設置で、B席C席は車両デッキ出入り口付近の一部座席のみと書かれている
公式の書き方はこうです。
- 普通車:A席、D席(窓側)は全席設置、B席、C席は車両デッキ出入り口付近の一部座席のみ
- グリーン車:全座席設置
東海道新幹線と記号が違う点に注意してください。
2列+2列なので、窓側はA席とD席です。
E席はそもそも存在しません。
E3系も同じ条件ですが、山形新幹線のページにはさらに踏み込んだ注記があります。
「※一部列車には、コンセントが無い場合があります」と、普通車にもグリーン車にも書かれています。
E3系に当たった場合は、窓側でも確実とは言えない、ということです。
山形新幹線のE8系は普通車も全席
一方、山形新幹線に導入されたE8系は条件が良くなっています。
公式の記載は「ひじ掛けの下部にコンセントが設置されています/普通車:全座席設置」で、グリーン車も全座席設置です。
つまりつばさに乗るなら、E8系に当たれば席を選ばなくてよくなります。
同じ列車名でも車両で条件が変わる、という構図は東海道新幹線のN700Sとまったく同じです。
上越・北陸新幹線のコンセントは全席で、いちばん条件が良い
E7系とW7系は、この記事で扱う中でもっとも分かりやすい車両です。
E7系・W7系は普通車もグリーン車も全座席
JR東日本公式のE7系コンセント情報。普通車もグリーン車も全座席設置と書かれている
- 普通車:全座席設置
- グリーン車:全座席設置(座席の窓側席・通路側席の中央のひじ掛け下に2口)
- グランクラス:座席のひじ掛け下に設置
グリーン車の2口が窓側と通路側の中央にある、という点は実用的です。
隣の人とひじ掛けを共有する形になるので、短いケーブルだと届かないことがあります。
E2系は窓側中心で、運用区間も限られている
同じJR東日本でも、E2系は条件が違います。
公式の記載は「普通車:A席、E席(窓側)は全席設置、B席、C席、D席は車両デッキ出入り口付近の一部座席のみ」で、グリーン車は全座席設置です。
また同じページに「2024年2月現在、定期運用での運行区間は、東北新幹線の東京~仙台間です」と書かれています。
E2系に当たる可能性があるのは限られた区間だけ、ということになりますが、当たった場合は窓側を押さえるのが確実です。
九州新幹線・西九州新幹線のコンセントは公式の記載に差がある
JR九州は、車両によって公式の書き方が大きく違います。
N700系は「グリーン車の全座席・指定席・自由席の窓側、最前部、最後部」
九州新幹線のN700系については、公式の車両ページに「客席コンセント」の項目があります。
JR九州公式のN700系新幹線の客席コンセント案内。グリーン車の全座席と指定席・自由席の窓側、最前部、最後部にコンセントを設置と書かれている 出典: N700系 新幹線(JR九州)
ビジネスのおとも!グリーン車の全座席・指定席・自由席の窓側、最前部、最後部にコンセントを設置。
東海道・山陽新幹線のN700A・N700系とまったく同じ条件です。
みずほ・さくらで新大阪から鹿児島中央まで乗るなら、窓側を取るのが基本になります。
800系と西九州新幹線は、公式に客席コンセントの記載がない
一方、九州新幹線の800系の公式車両ページには、2026年10月3日時点で客席コンセントの項目がありません。
シート・多目的室・車いす対応トイレなどは紹介されていますが、電源についての記述が見当たらないのです。
同じページには「『800系 新幹線』では車内販売・グリーン車サービスは行なっていません」という案内もあります。
西九州新幹線の「かもめ」についても、JR九州の公式車両ページにコンセントやWi-Fiの記載は見当たりませんでした。
公式に書かれていない以上、当サイトでは「ある」とも「ない」とも断定しません。
800系やかもめに乗る予定で電源が必要なら、モバイルバッテリーを用意しておくのが確実です。
コンセントのある席を確実に取るための3つの手順
ここまでを、予約する順番に並べ直します。
手順1:乗る路線の「全席車両」を知っておく
路線ごとに、当たりの車両は決まっています。
- 東海道・山陽新幹線 → N700S
- 上越・北陸新幹線 → E7系・W7系(この2つしか走っていないので、ほぼ確実)
- 山形新幹線 → E8系
- 東北・北海道新幹線 → 全席の形式はなく、窓側(A席・E席)を狙う
- 秋田新幹線 → 全席の形式はなく、窓側(A席・D席)を狙う
上越・北陸新幹線は、この点でいちばん楽です。
手順2:全席でない路線は窓側か最前列・最後列を取る
窓側の記号は配列で変わります。
- 2列+3列(東海道・山陽・九州新幹線、E5系、E7系、E2系)→ 窓側はA席とE席
- 2列+2列(E6系、E3系、E8系)→ 窓側はA席とD席
東海道・山陽・九州新幹線では、各車両の最前部と最後部も窓側と同じ扱いで設置されています。
窓側が埋まっていたら、この列を探してください。
手順3:当日の車両を公式で確認する
東海道・山陽新幹線なら、前述の「本日のN700S運行予定・設備のご案内」で当日分が分かります。
毎日乗る列車が決まっている人は、「東海道・山陽・九州新幹線時刻表」のほうでN700Sが毎日入る列車を確認しておくと、以降の予約が楽になります。
💬 正直に言うと、ここまでやっても外れる日はあります。公式自身が「急きょ他の車両に変更させていただく場合がございます」と書いているとおりです。だから私は、席を選ぶ努力は「できれば」の範囲にとどめて、モバイルバッテリーを常に入れておくほうを優先しています。
コンセントが無い席に当たったときの備え
電源が取れない前提でも、やれることは残ります。
バッテリーが持たない原因は、たいてい通信のほうにある
意外に思われるかもしれませんが、新幹線でバッテリーが急に減るのは、画面の明るさよりも通信が効いています。
新幹線の車内Wi-Fiは、列車が受けた携帯電話の電波を車内に配り直す仕組みです。
トンネルや山間部では切れることがある、と新幹線のWi-Fiで触れたとおりで、電波の弱い場所では端末が電波を探し続けます。
この状態が、いちばん電池を使います。
対策はシンプルです。
- 使わない時間は機内モードにする(Wi-Fiだけオンにもできます)
- 大きいファイルの同期は乗る前に済ませておく
- コンセントの有無に関係なく、モバイルバッテリーを1つ持つ
電源とWi-Fiを同時に確保したいなら、自分の回線を持つ
コンセントの当たり外れと、Wi-Fiの30分制限。
新幹線で仕事をする人が毎回ぶつかるのは、この2つです。
バッテリーは物理的に解決するしかありませんが、通信のほうは自分の回線を持てば毎回同じ条件にできます。
新幹線でも、降りた先の駅でも、カフェでも、つなぎ直しも登録もいりません。
選び方はポケットWiFiのおすすめにまとめています。
降りたあとに電源のある場所を探すなら、カフェで電源があるお店と充電できるカフェが使えます。
新幹線のコンセントについてよくある質問
新幹線は全席にコンセントがありますか
車両によります。
N700S・E7系・W7系・E8系は普通車も全席にありますが、N700A・N700系・E5系・E6系・E3系・E2系は窓側が中心です。
グリーン車は、ここで挙げたどの車両でも全席に設置されています。
のぞみのコンセントはどこにありますか
N700Sで運行する日は、すべての座席にあります。
N700A・N700系の日は、窓側席(A席・E席)と、各車両の最前部・最後部の座席です。
通路側の席でもコンセントは使えますか
東海道・山陽・九州新幹線のN700A・N700系では、最前部・最後部を除いて通路側には設置されていません。
E5系は通路側(B・C・D席)も前の座席の背面にありますが、公式に「一部列車では設置されていない場合があります」と書かれています。
E6系・E3系の通路側(B・C席)は「車両デッキ出入り口付近の一部座席のみ」です。
コンセントの形は何ですか。アダプタは要りますか
各社の公式ページには、形状やアンペア数に関する記載は見当たりませんでした。
一般的な家庭用と同じ2つ穴の差込口として案内されていますが、公式に明記がないため、当サイトでは断定しません。
3本足のプラグを使う機器は、変換アダプタを持っておくと安心です。
新幹線のコンセントでノートパソコンを充電できますか
公式は用途を限定しておらず、JR東海は「モバイル用コンセント」、JR九州は「客席コンセント」と案内しています。
JR北海道はグリーン車の設備を「テーブル&パソコン電源」と呼び、移動中のパソコン作業も快適だと説明しています。
消費電力の大きい機器については公式の案内がないため、動作を保証するものではありません。
自由席にもコンセントはありますか
JR九州のN700系は「グリーン車の全座席・指定席・自由席の窓側、最前部、最後部」と明記しており、自由席も対象です。
JR東海は座席の種別でなく車両で説明しているため、N700Sであれば自由席も全席にあることになります。
山形新幹線のつばさにコンセントはありますか
E8系なら普通車も全座席にあります。
E3系の場合は窓側(A席・D席)が全席、通路側はデッキ付近の一部のみで、さらに「一部列車には、コンセントが無い場合があります」と公式に注記があります。
800系のつばめにコンセントはありますか
JR九州の公式車両ページには、2026年10月3日時点で客席コンセントについての記載が見当たりませんでした。
記載がないため、当サイトでは有無を断定しません。
電源が必要な場合はモバイルバッテリーを用意してください。
まとめ:新幹線のコンセントは「車両形式」で先に決まる
この記事の要点を整理します。
- 普通車も全席にあるのはN700S・E7系・W7系・E8系の4形式
- N700A・N700系・九州新幹線のN700系は、窓側席と最前部・最後部。グリーン車は全席
- E5系・H5系は、A席E席が壁側、B・C・D席は前座席の背面。ただし一部列車はB・C・D席に無いと公式が明記
- E6系・E3系は窓側(A席・D席)が全席、通路側はデッキ付近の一部のみ。E3系は一部列車にコンセントが無い場合がある
- 窓側の記号は配列で変わる。2+3ならA席とE席、2+2ならA席とD席
- 東海道・山陽新幹線は、当日の運行予定PDFでN700Sの列車が分かる。2026年10月3日版では149本(のぞみ100・ひかり19・こだま30)
- 800系と西九州新幹線のかもめは、公式に客席コンセントの記載がない
席を選ぶ段階で勝負の半分は決まります。
残りの半分は、電源が取れなかった日のための備えです。
通信のほうは、自分の回線を持てば毎回同じ条件にできます。
比較はポケットWiFiのおすすめに、Wi-Fi側の条件は新幹線のWi-Fiにまとめています。







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