外出先で急に作業しなければならなくなったとき、どこに入るか迷ったことはないでしょうか。
カフェは席が空いていない。
Web会議が1本入っているので、声を出せる場所でないと困る。
でも1日借りるほどの用事でもない。
結論から言うと、仕事の作業場所は「声を出すか」と「何時間か」の2つで決まります。
そして多くの人が候補から外している選択肢が、駅のワークブースです。
JR東日本グループのSTATION WORKは、公式サイトの表示で現在1450拠点あり、15分単位で借りられます。
ただし注意点もあります。
同じSTATION BOOTHでも、Wi-Fiがないタイプと、電源もWi-Fiもないタイプが公式に用意されています。
安いタイプを選ぶと、通信が使えません。
この記事では、カフェ・駅のワークブース・ネットカフェ・コワーキング・図書館の5種類について、公式情報で確認できる条件を整理します。
公式に書かれていない項目は「公式に記載なし」とそのまま書いています。
読み終えるころには、今日の作業内容に合う場所が決められます。
作業できる場所は「声を出すか」と「何時間か」で決まる
場所を探す前に、この2つを決めてください。
ここが決まれば候補はほぼ絞れます。
- 声を出す(Web会議・電話)× 短時間:駅のワークブースが最短
- 声を出す × 長時間:ネットカフェの個室、ホテルのデイユース
- 声を出さない × 短時間:カフェで十分
- 声を出さない × 長時間:コワーキング、または電源のあるカフェ
多くの人がつまずくのは、声を出す作業をカフェでやろうとするときです。
周囲に迷惑がかかりますし、機密情報を扱う会議なら、そもそも場所として不適切です。
💬 正直に言うと、私も以前は「静かなカフェの隅ならWeb会議くらい大丈夫だろう」と考えていました。
実際には、相手の声がイヤホンから漏れますし、自分の声も想像より響きます。
15分の会議のために数百円払うほうが、結果的に安上がりでした。
駅のワークブースは15分単位で借りられて1450拠点ある
いちばん見落とされている選択肢から見ていきます。
エキナカやエキチカにある個室ブースです。
STATION WORKは公式表示で1450拠点ある
JR東日本グループが運営するSTATION WORKは、公式サイトに拠点数を掲示しています。
STATION WORK公式サイトの拠点数表示。全国展開中として拠点数が掲示されている(2026年9月22日時点)
表示は「現在 1450 拠点展開中」でした(2026年9月22日時点)。
運営は株式会社JR東日本ビルディングです。
商品のラインナップは4タイプに分かれています。
- STATION BOOTH:エキナカ中心の完全個室ブース
- STATION DESK:席タイプを選べるシェアオフィス空間
- 提携店(コワーキング等):WeWork、ビジネスエアポートなどと提携
- 提携店(ホテルシェアオフィス):客室をワークスペースとして利用
1450拠点というのは、この提携先を含めた数字です。
ブースだけを探している場合は、検索時にタイプを絞り込んでください。
STATION BOOTHは1人用330円/15分で電源とWi-Fiが付く
いちばん使いやすいのが、基本のSTATION BOOTHです。
STATION WORK公式の拠点タイプ・利用料金ページ。STATION BOOTHの説明と基本料金が記載されている
STATION BOOTHは、15分単位で利用ができる個室ブース型シェアオフィスです。
非会員のお客さまは交通系電子マネー決済で利用可能です。(一部拠点除く)
ブース内には電源、Wi-Fi等が完備されていますので、急な打ち合わせやお仕事のほか、外出先での隙間時間にもご活用いただけます。
基本料金は次のとおりです(公式表示はすべて税込)。
- 1人用:330円/15分
- 2人用:385円/15分
- 4人用:495円/15分
1人用は15分330円なので、1時間だと1,320円の計算です。
カフェのドリンク代より高い一方、電源とWi-Fiが確実にあり、完全個室です。
見逃せないのが「非会員のお客さまは交通系電子マネー決済で利用可能」という点です。
会員登録なしで、Suicaなどをかざせばその場で使えます(一部拠点を除く)。
急に会議が入った日に、アプリのインストールから始めなくて済みます。
安いタイプにはWi-Fiや電源がないので注意する
ここが本記事でいちばん注意を促したい点です。
同じ「STATION BOOTH」という名前でも、設備が違うタイプが存在します。
STATION WORK公式の拠点タイプ。STATION BOOTH Lightの説明にWi-Fiがない旨が明記されている
STATION BOOTH Lightは、15分単位で利用できる個室ブース型シェアオフィスです。
本ブースの開錠はテンキー仕様となっており、ご利用には予約が必要です。
なお、Wi-Fiはございません。
1人用165円/15分と半額ですが、Wi-Fiがありません。
さらに安いタイプもあります。
STATION WORK公式の拠点タイプ。STATION BOOTH Airの説明に電源とWi-Fiがない旨が明記されている
STATION BOOTH Airは、15分単位で利用できるパーテーション型の半個室ワークスペースです。
本ワークスペースのご利用には予約が必要です。WEB会議等でご利用いただけます。
なお、電源・wi-fiはございません。
1人用88円/15分と最安ですが、電源もWi-Fiもありません。
しかも完全個室ではなく「パーテーション型の半個室」です。
料金だけを見て選ぶと、席に着いてから困ることになります。
LightとAirはどちらもSTATION WORK会員専用で、予約が必要です。
- STATION BOOTH:330円/15分・電源あり・Wi-Fiあり・完全個室・非会員も交通系電子マネーで利用可
- STATION BOOTH Light:165円/15分・Wi-Fiなし・完全個室・会員専用/予約必須
- STATION BOOTH Air:88円/15分・電源なし・Wi-Fiなし・半個室・会員専用/予約必須
このうちLightとAirを選ぶなら、通信は自分で持っていく前提になります。
そして自分の回線があるなら、165円や88円のタイプで十分ということでもあります。
なお、STATION DESKは1人用275〜330円/15分で、席タイプを選べるシェアオフィス空間です。
ネットカフェは長時間・声出し・印刷に強い
数時間こもる作業なら、時間あたりの単価が下がるネットカフェが候補になります。
快活CLUBの公式サイトには、設備についてこう書かれています。
Wifiやコンセント・プリンター完備だから、お仕事にも最適です。
さらに集中してお仕事をしたい方は、鍵付完全個室のご用意もございます。
公式は「滞在中は、ドリンクやソフトクリームが無料で飲み放題・食べ放題」とも書いています。
駅のワークブースと比べたときの強みは次のとおりです。
- 長時間ほど割安になる:時間パックのあるプランが用意されています
- 印刷ができる:プリンター完備と公式に記載があります
- 飲み物代が別途かからない:ドリンクが料金に含まれます
弱みもあります。
- 料金は店舗・プラン・時間帯によって異なるため、事前に店舗ページで確認が必要です
- コミック目当ての利用者や長時間滞在の利用者と同じ空間になります
- 静けさを優先するなら、鍵付完全個室を選ぶ前提になります
この記事では具体的な金額は書きません。
行く予定の店舗の公式ページで、その店の料金表を確認してください。
カフェは短時間で声を出さない作業に向く
もっとも手軽な選択肢です。
予約も登録も要らず、思い立ったときに入れます。
一方で、通信の条件はチェーンによってかなり違います。
- ドトール:Wi-Fiは874/1,038店、コンセント490店、両方そろうのは444店。1回60分
- タリーズ:Wi-Fiは747/848店。1回60分。電源は公式に記載なし
- プロント:Wi-Fiは153/278店。暗号化を行っていないと公式が明記。電源は公式に記載なし
短時間の作業なら十分ですが、Web会議には向きません。
声が周囲に届きますし、機密情報を扱うならフリーWi-Fiという点でも不適切です。
店選びの考え方は作業できるカフェの選び方、電源の実数は電源ありのカフェの探し方にまとめています。
コワーキングスペースは1日単位で腰を据えるとき
1日まるごと外で作業する日は、コワーキングが選択肢になります。
STATION WORKの提携先にも、WeWork、ビジネスエアポート、BIZcomfort、コインスペース、BasisPointなどが並んでいます。
公式は提携店について「半日〜1日単位のプランまたは利用時間に応じた従量課金型でもご用意しています」と説明しており、「一部施設ではフリードリンクサービスや会議室プランもございます」とも書いています。
つまり、STATION WORKのアカウント1つで、ブースもコワーキングも探せます。
拠点ごとに料金とプランが変わるため、金額は施設ごとに確認してください。
コワーキングが向くのは次のような日です。
- 朝から夕方までまとまって作業する
- 途中で打ち合わせが入る(会議室プランのある施設なら対応できます)
- 荷物を置いたまま食事に出たい
図書館は仕事の作業場所としては制約が大きい
無料で静かなので候補に挙がりますが、仕事用としては条件が合わないことが多い場所です。
東京都立図書館の公式Q&Aは「自習室(学習室)はありません」「資料を持ち込んでの、席のみの利用はご遠慮ください」と明記しています。
そもそも、その館の資料を使って調べるための施設です。
加えて、仕事で使う場合は次の制約が効いてきます。
- 通話・Web会議ができない:静粛が前提の空間です
- 電源のある席が限られる:都立中央図書館はパソコン用電源のある席が約300席、ない席が約600席
- 機密情報を扱いにくい:画面が周囲から見える座席配置です
調べものが中心で、声を出さず、電源も不要な作業なら成立します。
図書館側の条件は勉強できる場所を5種類で比較に、公式の記述まで含めて整理しました。
作業できる場所を5種類で比べる
ここまでを一覧にします。
公式サイトで確認できた記載だけを並べました。
駅のワークブース
Web会議に最適
ネットカフェ
長時間に強い
コワーキング
1日まるごと向き
※各施設の公式サイトの記載にもとづく比較です(2026年9月22日確認)。料金はすべて公式表示(税込)で、拠点・店舗により異なります。行く前に必ず各施設の公式情報をご確認ください。
作業できる場所を安く使うほど通信は自分で持つことになる
一覧を見て気づくことがあります。
安い選択肢ほど、通信が付いていません。
- STATION BOOTH Air(88円/15分):電源もWi-Fiもなし
- STATION BOOTH Light(165円/15分):Wi-Fiなし
- STATION BOOTH(330円/15分):電源・Wi-Fiあり
- 図書館:無料だが電源席は限られる
- カフェ:Wi-Fiはあるが1回60分で切れるチェーンが多い
つまり、自分の回線を1本持っているかどうかで、選べる場所の数と価格が変わります。
回線があれば、88円のAirや165円のLightが現実的な選択肢になります。
💬 正直に言うと、これは思っていたより効く差でした。
会議1本を30分と考えると、BOOTHは660円、Airなら176円です。
月に何度も外で会議が入る人なら、回線を持ったほうが早い段階で元が取れます。
しかもフリーWi-Fiには、プロントのように公式が「暗号化を行っていません」と明記しているケースもあります。
仕事の通信を乗せる相手としては、自分の回線のほうが判断しやすいのは確かです。
料金と縛りの考え方はポケットWiFiの比較と選び方にまとめました。
作業できる場所で気をつけたいこと
場所ごとにルールは違いますが、共通して気をつけたいことがあります。
- Web会議は個室でする:カフェや図書館では周囲に迷惑がかかります
- 機密情報を扱う画面を人目にさらさない:背後を通る人から見えます
- フリーWi-Fiで社内システムにVPNなしで入らない:フリーWi-Fiの危険性と対策を確認してください
- 予約したブースの時間を超過しない:次の利用者が待っています
- カフェでは滞在時間に見合う注文をする:2時間を超えるなら追加で頼みます
- 図書館ではその施設の目的に沿って使う:資料を使うための場所です
作業できる場所についてよくある質問
駅のワークブースは会員登録なしで使えますか?
タイプによります。
STATION BOOTHは公式に「非会員のお客さまは交通系電子マネー決済で利用可能です。(一部拠点除く)」と記載されています。
一方、STATION BOOTH LightとAirはSTATION WORK会員専用拠点で、予約が必要です。
駅のワークブースにWi-Fiはありますか?
タイプによって違います。
STATION BOOTHは「ブース内には電源、Wi-Fi等が完備されています」と公式に書かれています。
STATION BOOTH Lightは「なお、Wi-Fiはございません」、STATION BOOTH Airは「なお、電源・wi-fiはございません」と公式に明記されています。
いちばん安い作業場所はどこですか?
無料という意味では図書館ですが、持ち込み自習に制約があり、Web会議もできません。
有料のなかでは、STATION BOOTH Airが1人用88円/15分です。
ただし電源もWi-Fiもなく、会員登録と予約が必要です。
Web会議ができる場所はどこですか?
完全個室であることが条件になります。
駅のワークブース(STATION BOOTH)、ネットカフェの鍵付完全個室、ホテルのデイユースが候補です。
カフェと図書館は、声が周囲に届くため向きません。
1時間だけ作業したいときはどこがいいですか?
駅のワークブースが手軽です。
STATION BOOTHの1人用は330円/15分なので、1時間で1,320円です。
声を出さない作業なら、カフェでも十分足ります。
ネットカフェとコワーキング、どちらが安いですか?
利用時間によります。
ネットカフェは時間課金で、時間パックがある店舗なら長時間ほど割安になります。
コワーキングは半日〜1日単位のプランが中心です。
どちらも料金は店舗・施設ごとに異なるため、公式ページでの確認が必要です。
図書館で仕事をしてもいいですか?
その施設の目的によります。
東京都立図書館は「自習室(学習室)はありません」「資料を持ち込んでの、席のみの利用はご遠慮ください」と公式Q&Aに明記しています。
通話やWeb会議もできません。
詳細は勉強できる場所を5種類で比較にまとめています。
まとめ:作業できる場所は「声」と「時間」で選ぶ
確認できたことを整理します。
- 場所選びは「声を出すか」と「何時間か」の2つで決まる
- STATION WORKは公式表示で1450拠点(2026年9月22日時点)。運営はJR東日本ビルディング
- STATION BOOTHは1人用330円/15分で電源・Wi-Fi完備。非会員も交通系電子マネーで利用可(一部拠点除く)
- STATION BOOTH Lightは165円/15分だがWi-Fiなし。会員専用・予約必須
- STATION BOOTH Airは88円/15分だが電源もWi-Fiもなし。半個室・会員専用・予約必須
- ネットカフェは公式に「Wifiやコンセント・プリンター完備」「鍵付完全個室」と記載。長時間と印刷に強い
- カフェは短時間向き。Web会議には向かない
- 図書館は無料だが持ち込み利用に制約があり、通話もできない
安い場所ほど通信が付いていません。
自分の回線を1本持っておくと、選べる場所が増え、しかも単価の安いタイプが使えるようになります。
カフェを候補にするなら作業できるカフェの選び方、電源が必要なら電源ありのカフェの探し方、勉強目的なら勉強できる場所を5種類で比較をご覧ください。
通信を先に片づけたい場合はポケットWiFiの比較と選び方が参考になります。
※本記事の情報は2026年9月22日にSTATION WORK(株式会社JR東日本ビルディング)、快活CLUB、東京都立図書館の公式情報で確認したものです。料金・拠点数・設備は変更される場合があります。





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