テスト前に「ファミレスなら電源もWi-Fiもあるし、閉店まで粘れる」と思って入った店に、コンセントが1つも無かった。
この落差は、店が悪いのではなくブランドによって公式の設備情報がまったく違うことが原因です。
ファミレス7ブランドの公式店舗データを全件集計したところ、コンセントがあると公式が示している店は、デニーズが312店中312店(100%)、ガストは1,203店中18店(1.5%)でした(2026年10月9日時点)。
夢庵・しゃぶ葉・ステーキガストは0店です。
深夜の強さも違い、翌0時以降まで開いているのはデニーズ77.6%、ガスト34.7%、バーミヤン7.3%、夢庵0%でした。
一方で、設備が整っているブランドほどドリンクバーが高いという関係もあります。
この記事では、ファミレスで勉強するときに効いてくる電源・Wi-Fi・営業時間・ドリンクバー価格を、各社の公式データの全件集計だけで横並びにします。
読み終えるころには、「自分の目的ならどのチェーンに行けばいいか」を数字で選べるようになります。
ファミレスで勉強するならまずブランドを選ぶ
結論から言います。
電源が要るならデニーズ、安さ優先ならサイゼリヤ、深夜ならデニーズかサイゼリヤです。
同じ「ファミレス」でも、公開されている設備情報の量がブランドごとに違いすぎます。
7ブランドの電源・Wi-Fi・営業時間を1枚にした
各社の公式店舗データを全件取得して集計した結果です。
| チェーン | 店舗数 | 公式のコンセント情報 | 公式のWi-Fi情報 | 翌0時以降まで営業 | 7時までに開店 | 平均営業時間 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| デニーズ | 312店 | 312店(100%) | 312店(100%) | 242店(77.6%) | 293店(93.9%) | 17.4時間 |
| ジョナサン | 154店 | 1店 | 153店 | 83店(53.9%) | 123店(79.9%) | 16.7時間 |
| ガスト | 1,203店 | 18店(1.5%) | 1,202店 | 418店(34.7%) | 504店(41.9%) | 15.8時間 |
| サイゼリヤ | 1,072店 | 公式に記載なし | 公式に案内なし | 376店(35.4%) | 18店(1.7%) | 13.2時間 |
| バーミヤン | 372店 | 3店 | 0店 | 27店(7.3%) | 0店 | 13.4時間 |
| 夢庵 | 171店 | 0店 | 0店 | 0店 | 0店 | 13.2時間 |
| しゃぶ葉 | 337店 | 0店 | 0店 | 0店 | 0店 | 12.3時間 |
※2026年10月9日時点。すかいらーくグループ5ブランドは公式店舗検索が読み込む公式データ(全2,975店)、デニーズは公式店舗検索の全312店、サイゼリヤは公式店舗検索の国内1,072店を当編集部で集計。営業時間は平日(デニーズとすかいらーく各社は水曜)。サイゼリヤの営業時間は読み取れた1,063店が母数。
「ファミレスにはWi-Fiがある」は成り立ちません。
バーミヤン・夢庵・しゃぶ葉は、公式データ上でWi-Fiのある店が1店もありませんでした。
デニーズだけが全店にコンセントとWi-Fiを掲げている
デニーズの公式店舗検索には、絞り込み条件にWi-Fiとコンセントありが並んでいます。
デニーズ公式店舗検索の絞り込み検索。Wi-Fiとコンセントありが条件として用意されている 出典: 店舗情報|デニーズ
実際に全312店のデータを数えたところ、Wi-Fiもコンセントも312店すべてに付いていました。
全席禁煙も312店(100%)、ドリンクバーのある店が310店です。
つまりデニーズは、どの店に行っても条件が同じという点で他社と性格が違います。
設備の詳細はデニーズのWi-Fi事情にまとめています。
ガストは1,203店中18店、ジョナサンは154店中1店
すかいらーくグループは、Wi-Fiについては手厚い一方、電源はほとんどありません。
ガストはWi-Fiが1,202店(1,203店中)にある一方、コンセント席は18店(1.5%)でした。
ジョナサンはWi-Fi 153店に対し、コンセント席は1店だけです。
しかも、この「コンセント席」の項目は公式サイトの絞り込み条件にも店舗詳細にも表示されません。
探す手段が用意されていないので、行ってみるまでわからない状態です。
例外は同じグループのむさしの森珈琲で、83店中82店(98.8%)にコンセント席がありました。
ガスト側の詳細はガストで勉強するときの営業時間とドリンクバーとガストのWi-Fiの使い方で扱っています。
💬 正直に言うと、集計するまで「ファミレスはどこも似たようなもの」と思っていました。
電源が100%のチェーンと0%のチェーンが同じカテゴリに入っているとは思っていませんでした。
ファミレスで勉強するなら営業時間でデニーズが抜けている
次は時間です。
翌0時以降まで開くのはデニーズ77.6%、夢庵0%
平日の閉店時刻を全件集計しました。
デニーズ
朝も夜も最強
ジョナサン
夜はガストより強い
ガスト
店舗数は最多
サイゼリヤ
夜型だが朝は弱い
バーミヤン
夜も朝も弱い
夢庵・しゃぶ葉
勉強向きではない
※2026年10月9日時点、各社公式店舗データを当編集部で集計。平日はデニーズとすかいらーく各社が水曜、サイゼリヤは曜日区分のない単一表記。
デニーズは312店中242店(77.6%)が翌0時以降まで開いています。
しかも7時までに開く店が293店(93.9%)あり、朝も夜も使える設計です。
平均営業時間は17.4時間で、7ブランド中いちばん長い数字でした。
最長は浜松菅原町店と昭和橋店の23時間(6:00〜翌5:00)です。
24時間営業のファミレスは実質なくなっている
「ファミレス=24時間」というイメージは、もう実態と合いません。
すかいらーくグループの公式データで「全日24時間」フラグが立つのは、ガスト0店・ジョナサン0店でした。
デニーズも、公式の24時間営業フラグは0店です。
サイゼリヤにも24時間営業の記載はありません。
夜どおし居られるファミレスは、公式データ上はもう存在しないということです。
いちばん近いのはデニーズの翌5時閉店(6:00開店)の店で、閉店から開店まで1時間しか空きません。
24時間営業の店を探すなら、全3,039店のうち467店が24時間営業のマクドナルドのほうが現実的です。
ラストオーダーは閉店の30〜60分前に来る
閉店時刻まで粘る計画は、実際には成立しません。
デニーズ公式メニューページの注記。店内の飲食は閉店時間の30分前までに注文をお願いしますと書かれている 出典: ドリンクバー|デニーズ
デニーズは「店内のご飲食は閉店時間の30分前までにご注文をお願いします」と明記しています。
すかいらーくは公式FAQで「ラストオーダーは閉店時間の30分前〜60分前と店舗で異なります」と答えています。
サイゼリヤは公式に記載がありませんでした。
ドリンクバーの延長をあてにして閉店ぎりぎりまで座る計画は、実質30〜60分短く見積もる必要があります。
ファミレスで勉強するときの費用は単品ドリンクバーで比べる
設備と時間がわかったら、次は金額です。
ドリンクバー単品はサイゼリヤ300円、デニーズ638円
料理を頼まず席に着く場合、基準になるのは単品ドリンクバーの価格です。
デニーズ公式のドリンクバー価格。セットが税込495円、単品が税込638円で、朝6時から11時は販売価格が異なると注記されている 出典: ドリンクバー|デニーズ
3社の公式メニューを並べると、次のようになりました。
| チェーン | 単品(ドリンクバーのみ) | 料理とセット | 備考 |
|---|---|---|---|
| サイゼリヤ | 税込300円 | 税込200円 | キッズ(小学生以下)税込100円 |
| ガスト | 税込439〜549円 | 税込250〜329円 | セットは料理またはデザートが条件 |
| デニーズ | 税込638円 | 税込495円 | モーニング単品は税込396円(AM6:00〜AM11:00) |
※2026年10月9日時点の各社公式メニューページの記載。価格は店舗により異なる場合があります。
サイゼリヤとデニーズでは、単品で338円(2.1倍)の差があります。
ここまでの集計と合わせると、はっきりした関係が見えます。
電源とWi-Fiがそろっているチェーンほど、ドリンクバーが高い。
3時間座るなら、デニーズは電源代込みで638円、サイゼリヤは電源なしで300円という選び方になります。
朝に入るならデニーズのモーニングドリンクバーが安い
デニーズには、朝だけ別価格のドリンクバーがあります。
AM6:00〜AM11:00のモーニングドリンクバーは単品で税込396円です。
通常の単品(税込638円)より242円安く、ガストの単品(税込439〜549円)より安くなります。
7時までに開く店が293店(93.9%)あることと合わせると、朝のデニーズは価格も条件もいちばん良いという結果になりました。
サイゼリヤは7時開店が18店しかないので、朝の選択肢にはなりにくいです。
禁煙はデニーズとすかいらーくが明言している
勉強の環境として外せないのが、たばこの扱いです。
デニーズは全312店が全席禁煙でした。
すかいらーくは公式FAQで「2019年9月1日より、すかいらーくグループ全店で店舗・敷地内におきまして全面禁煙(電子タバコ含む)」と明記しています。
サイゼリヤは公式に記載がありません(店舗検索に禁煙の条件がありません)。
煙を避けたいなら、記載のあるチェーンを選ぶほうが確実です。
ファミレスで勉強するなら通信は自分で持つほうが選択肢が増える
ここまでの数字を並べると、条件を満たすブランドはかなり絞られます。
Wi-Fiが0店のブランドが3つある
バーミヤン372店・夢庵171店・しゃぶ葉337店は、公式データ上Wi-Fiのある店が1店もありません。
合計880店が、最初から候補から外れることになります。
サイゼリヤも公式にフリーWi-Fiの案内がありません。
「ファミレスならWi-Fiがある」という前提で店を決めると、半分近くが外れます。
通信を自分で持てばブランドを電源と時間だけで選べる
回線を自分で持ち歩くと、ブランド選びの軸が2つに減ります。
電源があるか、その時間に開いているか。
この2つだけなら、デニーズ・ジョナサン・サイゼリヤの範囲で十分に選べます。
💬 正直に言うと、「Wi-Fiのあるファミレス」を探すより、回線を持って「電源と営業時間」だけで選ぶほうが早いです。
Wi-Fiが0店のブランドが3つもある時点で、店側に期待する設計には無理があります。
公衆Wi-FiにつなぐときのリスクはフリーWi-Fiの危険性と対策に整理しました。
回線の選び方はポケットWiFiの比較にまとめています。
ファミレスで勉強するときに気をつけたいこと
ファミレスは席の回転が売上に直結する業態です。
ピークの時間帯は外す
12時前後と19時前後は、待ち客が出る時間帯です。
この時間に長時間テーブルを占有するのは避けるのが基本です。
深夜まで開いている店を選べるなら、時間をずらすほうがお互いに楽です。
4人席をひとりで使わない
ファミレスはテーブル席が中心で、4人掛けが多い構造です。
ひとりで4人席に参考書を広げると、混雑時の影響は大きくなります。
カウンター席のあるブランドを選ぶのもひとつの手で、ガストは74店、ジョナサンは41店、むさしの森珈琲は73店にカウンター席があります。
公式に書かれていないことは店で確認する
今回集計したのは、あくまで各社が公式に出しているデータです。
公式に項目が無いサイゼリヤの電源のように、「書かれていない=無い」とは限りません。
逆に、ガストの「コンセント席」のように公式データにはあるが画面に表示されない項目もあります。
行く前に店舗ページを見て、不安な点は店に確認するのが確実です。
ファミレスでの勉強についてよくある質問
公式の記載と集計結果から答えられる範囲で回答します。
勉強にいちばん向いているファミレスはどこですか?
公式データ上の条件だけで見るとデニーズです。
312店すべてにWi-Fiとコンセントがあり、翌0時以降まで開く店が77.6%、7時までに開く店が93.9%あります。
ただしドリンクバー単品は税込638円で、今回調べたなかではいちばん高い価格でした。
ファミレスにコンセントはありますか?
ブランドによってまったく違います。
デニーズは312店中312店(100%)、ガストは1,203店中18店(1.5%)、ジョナサンは154店中1店、夢庵・しゃぶ葉・ステーキガストは0店でした。
ファミレスにWi-Fiはありますか?
デニーズ312店・ガスト1,202店・ジョナサン153店にはありますが、バーミヤン・夢庵・しゃぶ葉は0店です。
サイゼリヤは公式にフリーWi-Fiの案内がありません。
24時間営業のファミレスはありますか?
公式データ上、ガスト・ジョナサン・デニーズ・サイゼリヤのいずれにも24時間営業の店はありませんでした。
いちばん長いのはデニーズの23時間(6:00〜翌5:00)です。
ファミレスは何時まで勉強できますか?
閉店時刻ではなく、ラストオーダーで区切られます。
デニーズは「閉店時間の30分前まで」、すかいらーくは「閉店の30分前〜60分前」と公式に書いています。
サイゼリヤは公式に記載がありません。
ファミレスで勉強するといくらかかりますか?
ドリンクバー単品で、サイゼリヤ税込300円・ガスト税込439〜549円・デニーズ税込638円です。
料理やデザートとセットにすると、サイゼリヤ税込200円・ガスト税込250〜329円・デニーズ税込495円になります。
デニーズはAM6:00〜AM11:00のモーニングドリンクバーが単品税込396円です。
ファミレスは全席禁煙ですか?
デニーズは全312店が全席禁煙、すかいらーくグループは2019年9月1日から全店・敷地内で全面禁煙です。
サイゼリヤは公式に禁煙についての記載がありません。
朝に勉強するならどのファミレスですか?
デニーズです。7時までに開く店が293店(93.9%)あります。
次がジョナサンの123店(79.9%)、ガストの504店(41.9%)です。
サイゼリヤは7時開店が18店(1.7%)しかありません。
まとめ:ファミレスで勉強するなら目的でブランドを変える
最後に要点を整理します。
- 電源が要るならデニーズ。312店すべてにコンセントとWi-Fiがある
- 安さ優先ならサイゼリヤ。ドリンクバー単品税込300円だが電源とWi-Fiは公式に記載なし
- 朝もデニーズ。7時までに開く店が93.9%、モーニングドリンクバー単品は税込396円
- 夜はデニーズ77.6%>ジョナサン53.9%>サイゼリヤ35.4%>ガスト34.7%>バーミヤン7.3%
- バーミヤン・夢庵・しゃぶ葉はWi-Fiが0店。「ファミレスならWi-Fi」は成り立たない
- 24時間営業のファミレスは公式データ上ゼロ。ラストオーダーは閉店の30〜60分前
設備が整ったブランドほどドリンクバーが高い、という関係もはっきりしました。
通信を自分で持てば、ブランドを電源と営業時間だけで選べるようになります。
まずはポケットWiFiの比較で、自分の使い方に合う回線を確認してみてください。
チェーンごとの詳細は、ガストで勉強するときの営業時間とドリンクバー、サイゼリヤで勉強するなら営業時間で選ぶ、勉強できるカフェの選び方も参考になります。
※本記事の店舗データは、2026年10月9日時点で各社公式店舗検索に掲載されていた情報を当編集部で取得・集計したものです(すかいらーくグループ2,975店、デニーズ312店、サイゼリヤ国内1,072店)。設備・営業時間・価格は変更されることがあるため、来店前に公式サイトでご確認ください。



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