乗り換えの合間に30分だけ、静かな場所で資料を直したい。
駅の外に出てカフェを探すと、往復で15分が消えます。
改札の中にあるガラスの箱を横目で見ながら、結局ホームのベンチでノートパソコンを開く。
結論から言うと、ステーションワーク(STATION WORK)はJR東日本グループが運営するシェアオフィスで、駅の個室ブースなら15分330円から使えます。
会員登録なしでも、交通系ICカードで最大1時間まで利用できます。
そのうえで、公式サイトに載っている拠点ページ798件をすべて開いて確認しました。
実際に表示されたのは564拠点で、残り234件はトップページに飛びました。
そして14拠点には「Wi-Fiなし」と書かれていました。
この記事では、料金の仕組み、拠点タイプの違い、非会員の使い方、そして全564拠点を数えて分かったことをまとめます。
読み終えるころには、「自分が使う駅のブースで何ができるか」が判断できるようになります。
この記事の情報は2026年10月20日時点で、STATION WORK公式サイトを確認したものです。
料金・設備は拠点ごとに異なり、変更されることがあるため、利用前に公式の拠点ページでご確認ください。
ステーションワークとは何か:結論
先に全体像です。
サービス
JR東日本グループ
料金(公式)
すべて税込・15分
設備(自前集計)
564拠点を全件確認
注意点
改札内に注意
※2026年10月20日時点。STATION WORK公式サイトのサイトマップに載る拠点ページ798件をすべて開き、表示された564拠点の設備アイコン・席数・注記を集計しました。「記載なし」は設備が存在しないという意味ではなく、公式ページに書かれていないという意味です。
要点は3つです。
ひとつめ。
駅の個室ブース(STATION BOOTH)は15分330円で、会員登録をしなくても交通系ICカードで使えます。
ふたつめ。
同じSTATION BOOTHでも、Wi-Fiがないタイプがあります。
Airブースは公式が「電源・wi-fiはございません」と明記しています。
みっつめ。
改札内のブースは、乗車券がないと入場券が必要です。
この注記が127拠点のページに載っていました。
ステーションワークの料金は拠点タイプで変わる
まず料金です。
公式の「拠点タイプ・ご利用料金」ページに、タイプごとの基本料金が並んでいます。
ステーションワークのSTATION BOOTHは15分330円
いちばん数が多い、駅の完全個室ブースです。
STATION WORK公式の拠点タイプ案内。STATION BOOTHは1人用330円・2人用385円・4人用495円(いずれも15分・税込)と記載されている(2026年10月20日確認)
- 1人用:330円/15分
- 2人用:385円/15分
- 4人用:495円/15分
1時間なら1人用で1,320円です。
公式は「非会員のお客さまは交通系電子マネー決済で利用可能です。(一部拠点除く)」「ブース内には電源、Wi-Fi等が完備されています」と説明しています。
ステーションワークのLightブースはWi-Fiがない代わりに165円
同じ「STATION BOOTH」でも、Lightという安いタイプがあります。
STATION WORK公式の拠点タイプ案内。STATION BOOTH Lightは開錠がテンキー仕様で予約が必要、Wi-Fiはございませんと記載され、基本料金は1人用165円/15分(2026年10月20日確認)
公式の説明はこうです。
STATION BOOTH Lightは、15分単位で利用できる個室ブース型シェアオフィスです。本ブースの開錠はテンキー仕様となっており、ご利用には予約が必要です。なお、Wi-Fiはございません。
165円と安いのは、Wi-Fiがないからです。
さらに「STATION WORK会員専用拠点」なので、非会員は使えません。
ステーションワークのAirブースは88円だが電源もWi-Fiもない
さらに安いのがAirです。
STATION WORK公式の拠点タイプ案内。STATION BOOTH Airはパーテーション型の半個室で「電源・wi-fiはございません」と明記され、基本料金は1人用88円/15分(2026年10月20日確認)
公式の説明を引用します。
STATION BOOTH Airは、15分単位で利用できるパーテーション型の半個室ワークスペースです。本ワークスペースのご利用には予約が必要です。WEB会議等でご利用いただけます。なお、電源・wi-fiはございません。
15分88円は破格ですが、電源もWi-Fiもありません。
完全な個室でもなく、パーテーションで仕切られた半個室です。
スマホのテザリングとバッテリー残量を前提に使う場所、と考えるのが現実的です。
ステーションワークのDESKと提携店の料金
ブース以外のタイプもあります。
- STATION DESK:275〜330円/15分。席タイプを選べるシェアオフィス空間
- PaO/SpemaBOX:165円〜/15分(株式会社クルトンが運営・非会員は利用不可)
- CHATBOX:143〜308円/15分(ワイムシェアリング株式会社が運営・非会員は利用不可)
- 提携店(コワーキング等):WORK STYLING、H¹T、WeWork、ビジネスエアポートなど。料金は拠点ごと
- 提携店(ホテルシェアオフィス):JR東日本ホテルメッツ、メトロポリタンホテルズなど。半日〜1日単位のプラン
PaOとCHATBOXは、検索カテゴリー上は「BOOTH」に含まれると公式が注記しています。
運営会社が違うブースが、同じ検索結果に混ざっているということです。
ステーションワークの拠点564件を全部開いて数えた
ここからが、この記事の中心です。
公式サイトのサイトマップには拠点ページが798件ありました。
その全件を開いて、設備アイコンと注記を書き出しました(2026年10月20日時点)。
ステーションワークの拠点ページ798件のうち234件はトップに飛ぶ
まず分かったのが、ページの「生死」です。
- 拠点ページとして表示:564件
- トップページへリダイレクト:234件
サイトマップに残っていても、3割近くは拠点ページが開きません。
掲載が終了した拠点だと考えられます。
検索で古い拠点ページが出てきてトップに飛ばされたら、その拠点はもうない可能性があります。
公式トップには「現在1450拠点展開中」と表示されています。
これは提携店(WORK STYLINGが約100拠点、BIZcomfortが約40拠点など)を含めた数字で、拠点ページが個別にある564件とは数え方が違います。
ステーションワークの設備で多いのは電源とモニター
564拠点の設備アイコンを集計すると、こうなりました。
- 机/イス:562拠点
- 電源:547拠点
- WiFiあり:542拠点
- 空調:505拠点
- 個室:467拠点
- モニター:406拠点(72.0%)
- ドリンク:157拠点
- 複合機:99拠点
- 会議室:8拠点
注目したいのはモニターです。
406拠点、つまり7割強のブースに外部モニターがあります。
ノートPCの画面が小さくてつらい人には、ここが効きます。
Web会議については、「個室×Web会議 可」などの表記が451拠点にありました。
逆に「Web会議 不可」を含む表記は5拠点だけでした。
ステーションワークには「Wi-Fiなし」の拠点が14ある
ここがこの記事でいちばん伝えたい事実です。
拠点ページの設備アイコンに「Wi-Fiなし」と表示される拠点が、14ありました。
STATION WORKかみのやま温泉駅(Airブース)の拠点ページ。設備は「机/イス」と「Wi-Fiなし」だけで、席数は1と表示されている(2026年10月20日確認)
14拠点はすべてAirブースでした。
場所は、かみのやま温泉駅、新花巻駅、田沢湖駅、くりこま高原駅、七戸十和田駅、浦佐駅、いわて沼宮内駅など、新幹線停車駅の待合室やコンコースが中心です。
さらに、Wi-Fiありの表記がない拠点は全部で22ありました。
- Airブース:14拠点(「Wi-Fiなし」と明記)
- Lightブース:6拠点(米沢・上毛高原・安中榛名・大曲・白石蔵王・新庄)
- フォーンブース:2拠点(長岡京・秋田)
出張で新幹線を降りた駅のブースほど、Wi-Fiがない可能性があるということです。
新幹線そのものの通信環境は新幹線のWi-Fiでまとめています。
ステーションワークの改札内ブースは入場券が必要(127拠点)
もうひとつ、知らないと損をする注記があります。
STATION WORK東京駅改札内ブースの拠点ページの注記。乗車券類がない場合は別途入場券が必要で、定期乗車券は入場券として使えないと記載されている(2026年10月20日確認)
※乗車券類をお持ちでない方は、別途入場券の購入が必要です。なお、定期乗車券は入場券としてご利用いただくことはできません。
この注記があったのは127拠点でした。
改札内のブースを使うためだけに駅へ行くなら、入場券代が上乗せされます。
しかも定期券では入れません。
💬 正直に言うと、ここは最初に知っておきたかった点です。
「15分330円だから安い」と思って予約したのに、改札内だと入場券が別にかかる。
定期があるから大丈夫、とも限らない。
拠点を選ぶときは、改札内か改札外かを必ず見てください。
ステーションワークは1拠点1席が多い
席数が表示されていた331拠点を合計すると517席でした。
- 1席:218拠点
- 2席:82拠点
- 3席:17拠点
6割以上が1席だけです。
先客がいたら終わりなので、確実に使いたいなら予約が前提になります。
所在地の内訳は、東京都207・神奈川県70・埼玉県40・千葉県40・大阪府22・宮城県16・長野県13・茨城県13と続きました。
首都圏が中心ですが、JR東日本のエリアを超えて大阪や九州の提携店にも広がっています。
ステーションワークは非会員でも使える(上限1時間)
会員登録をしていなくても使えるのが、このサービスの強みです。
ステーションワークの非会員利用は交通系ICだけ
公式のご利用方法ページに、手順が載っています。
STATION WORK公式の非会員の利用方法。利用時間の上限は1時間、支払いは交通系ICカードのみで領収書は発行できないと記載されている(2026年10月20日確認)
手順は3つです。
- タッチパネルで「一般(非会員)」をタッチする
- 利用時間を選ぶ(上限は1時間)
- 交通系ICカードを黄色のカードリーダーにかざす
公式は「お支払方法は交通系ICカードのみになります。領収書は発行できませんのでご注意ください。」と明記しています。
経費で落とすなら、会員登録してから使う必要があります。
また、非会員は延長ができません。
1時間を超えて使う予定があるなら、最初から会員登録をしておくほうが確実です。
ステーションワークの会員登録はJRE IDで行う
個人会員の登録はJRE IDを作るところから始まります。
公式の手順では、会員登録にクレジットカードの登録が必要です。
会員になると、こうなります。
- QRコードまたはSuica・PASMOで入室できる
- 予約・延長・キャンセルがマイページでできる
- 領収書が発行できる
Suica・PASMOで入室するには、会員登録時に「Suica/PASMO ID番号」を紐づけておく必要があります。
ステーションワークのドアは3タイプある
細かい話ですが、現地で戸惑いやすいところです。
公式はSTATION BOOTHのドアを3タイプに分けて説明しています。
- 手動外開きタイプ:キーをかざすと「カチッ」と音がするのでドアノブを引く
- 自動扉タイプ:キーをかざすと自動で開く
- 手動スライドタイプ:キーをかざしてから手でスライドさせる
退室も同様で、手動外開きはドアノブ上の鍵を回す、自動扉は「押す(OPEN)」ボタンを押す、という違いがあります。
テンキータイプのブースでは、6桁のテンキー番号+「#」で開錠します(Lightは「#」ではなく開錠ボタン)。
テンキー番号は利用開始の5分前にメールでも通知されます(PaOとCHATBOXは10分前)。
ステーションワークを使うときの通信の考え方
最後に、このサイトの本題です。
ステーションワークのWi-Fiは速度が公開されていない
公式は「ブース内には電源、Wi-Fi等が完備されています」と書いていますが、通信速度の数値、暗号化方式、同時接続台数は公開されていません。
拠点ページの設備アイコンも「WiFiあり」か「Wi-Fiなし」の二択です。
つまり、そのブースのWi-Fiがどれくらい出るかは、入ってみないと分かりません。
15分単位で課金されるサービスで、入ってから「遅い」と気づくのは痛い話です。
ステーションワークで会議をするなら自分の回線を持っていく
おすすめの考え方はシンプルです。
ブースには「個室・電源・モニター」を期待し、回線は自分で用意する。
- 月に数回なら、スマホのテザリングで十分です
- 毎週のように外で会議をするなら、ポケットWiFiを1台持つほうが安定します
- 動画会議が多いなら無制限のポケットWiFiも検討対象です
とくにAirブース(Wi-Fiなし・電源なし)を使うなら、回線とバッテリーは必須です。
88円という料金は、その分を自分で用意する前提の価格だと考えてください。
不特定多数が使うWi-FiのリスクについてはフリーWi-Fiの危険性で整理しています。
ステーションワークと他の個室ブースの違い
駅の個室ブースは、ステーションワークだけではありません。
- CocoDesk:富士フイルムビジネスイノベーションが運営。東京メトロ・都営地下鉄の駅とオフィスビル中心。440円/15分
- テレキューブ:駅・空港・商業施設に305拠点。平日330円・土日祝220円/15分
- STATION WORK:JR東日本の駅中心。BOOTHは330円/15分、Airは88円
同じ駅に3つとも揃っていることは、ほとんどありません。
自分が使う駅にどれがあるかで、登録するサービスが決まります。
その意味では、3つとも会員登録だけしておくのが現実的です(いずれも登録自体は無料です)。
ステーションワークのよくある質問
ステーションワークは予約なしで使えますか
STATION BOOTHは、空いていればタッチパネルから「一般(非会員)」で使えます(一部拠点を除く)。
ただし上限は1時間、支払いは交通系ICカードのみです。
LightブースとAirブース、PaO、CHATBOXは予約が必要で、非会員は利用できません。
ステーションワークの料金はいくらですか
STATION BOOTHの1人用が330円/15分(税込)です。
2人用385円、4人用495円。
Lightは165円、Airは88円、STATION DESKは275〜330円です(いずれも15分・税込、2026年10月20日時点の公式記載)。
ステーションワークに領収書は出ますか
会員なら発行できます。
非会員は領収書を発行できませんと公式が明記しています。
経費精算が必要なら、会員登録してから使ってください。
ステーションワークのブースにWi-Fiはありますか
多くの拠点にはあります。
564拠点を数えた結果、WiFiありの表記が542拠点でした。
一方、14拠点は「Wi-Fiなし」と明記されており、すべてAirブースでした。
Lightブースも公式の説明で「Wi-Fiはございません」とされています。
ステーションワークは改札の中と外のどちらにありますか
両方にあります。
ただし改札内の拠点では、乗車券がない場合に入場券が必要です(127拠点のページに注記あり)。
定期乗車券は入場券として使えません。
まとめ:ステーションワークは「駅の15分」を買うサービス
要点を整理します。
- STATION WORKはJR東日本ビルディングが運営するシェアオフィス。STATION BOOTHは15分330円
- 非会員でも使えるが、上限1時間・交通系ICのみ・領収書なし・延長なし
- 公式サイトの拠点ページ798件を全件確認した結果(2026年10月20日時点)
- 表示されたのは564拠点、234件はトップへリダイレクト
- 設備は電源547/WiFiあり542/モニター406/ドリンク157/複合機99
- 「Wi-Fiなし」の拠点が14(すべてAirブース)。Light6・フォーンブース2を含め、Wi-Fi表記がないのは22拠点
- 入場券が必要という注記が127拠点。定期券は入場券として使えない
- 席数表示のある331拠点で合計517席。1席だけの拠点が218
- 料金はLight 165円(Wi-Fiなし)/Air 88円(電源・wi-fiなし)と、安いタイプほど設備が削られる(タイプ別の料金早見表)
使い方の結論はこうです。
駅のブースは「静けさ・電源・モニター」を買う場所。
通信は自分で持っていく。
ブースの種類ごとの料金はステーションブースとはで詳しく整理しました。
空港で使うなら羽田空港の個室ブース、ほかの個室ブースと比べるならCocoDeskとテレキューブ、カフェも含めて探すなら作業できる場所が参考になります。
この記事の情報は2026年10月20日時点のSTATION WORK公式サイトにもとづいています。
料金・設備・拠点は変更されることがあるため、利用前にSTATION WORK公式サイトでご確認ください。






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